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2012年 トランジションズ選手権
期間:03/15〜03/18 イニスブルックリゾート(フロリダ州)

R.メディエイト、遼へ「We need you」

米国男子ツアーの「トランジションズ選手権」は15日(木)から4日間、フロリダ州タンパ近郊のイニスブルックリゾートで行われる。石川遼は大会2日前の13日(火)、ロコ・メディエイト、ロリー・サバティーニ(南アフリカ)とともに練習ラウンドを行った。

20歳の石川と、49歳のメディエイト。親子ほどの年が離れた2人の間には、何度も笑顔がこぼれていた。入念にコースとスイングのチェックを行いながらも、常に冗談を飛ばしながら声を上げているメディエイト。実はこの日のラウンドの予定は、実は既に前週に決まっていた。

石川が米国男子ツアーで自己最高位の2位となった「プエルトリコオープン」の予選ラウンド2日間、2人は初めて同組でプレーした。石川の好プレーに、メディエイトのみならずキャディもそれを大きなジェスチャーを交えて称え、緊張感の中にも和やかさがあふれた。結局石川は好位置で決勝ラウンドに進出。「なぜか気に入られてしまった」(石川)。すると「来週は一緒に練習しよう」と、急遽オファーを受け、それが実現したというわけ。

そのメディエイト、「プエルトリコオープン」で組み合わせが決まった直後、石川と顔を合わせると「We need you(僕らには君が必要だ)」と言葉を投げかけた。その真意についてメディエイトはこう言う。「これからも彼は今まで通りの姿勢を変える必要は無いと思う。彼から学ぶことも多いんだ。グレートプレーヤー、そしてグレートキッド。僕たちは彼を歓迎している。私はあと3年でツアーに参加してから30年になる。それまで頑張りたい」。Weとはもちろん、メディエイトの周囲だけでなく、PGAツアー、そしてそれを舞台とする選手たちのことだった。

プエルトリコで石川のツアー初優勝の夢を打ち砕いたジョージ・マクニールは歓喜の直後の会見で、少しばかり意地悪な質問を受けた。「あなたたち最終組よりも前の組に一番多くのギャラリーがついていた。忘れられているような感覚にはならなかったか?」。すると彼はこう答えた。「いいや、昨日(3日目)も一緒だったからね。彼は人を惹きつける。誰だって彼を追いたいと思うだろう?まだ20歳で、素晴らしい青年だ。彼は次のスター。僕がファンでも、同じだった。僕はプレーヤーだから、とにかく彼に勝とうと思ったけどね。でも、あれだけ多くのギャラリーが彼の組につきたいと思うのも、驚きじゃなかった」

年間10試合以下のスポット出場ながら、石川がPGAツアーに挑戦を始めて4年目。夢のひとつであるツアープレーヤーに向け、結果が着実に前進の跡を示している。石川自身も、心のうちに参戦当初にあった「自分がここにいていいのだろうか」という感覚が薄れているのが分かるという。

スペシャル・テンポラリーメンバーという制度上の資格だけでなく、彼らの言葉、周囲の新たな反応も、シード権獲得へ向け大きな後押しとなる。(フロリダ州タンパ/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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