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2012年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権
期間:02/22〜02/26 場所:リッツカールトンGC(アリゾナ州)

世界NO.1を一回戦で撃破したのは・・・

昨年の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」で優勝を果たしたルーク・ドナルド(イングランド)が、今年は初日の1回戦で姿を消すことになった。ナンバー1シードのルークを撃破したのは、南アフリカのアーニー・エルスだった。

エルスはこの2年間勝利から遠ざかっていることもあり、現在の世界ランキングは68位となっている。今大会の出場者が決まる先週の時点では65位、マッチプレー参加人数が64名のため、エルスは圏外となっていた。しかし、同11位のフィル・ミケルソンが欠場を表明したため、繰り上がりで出場することになった。

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試合は3番でエルスが1アップとリードし、7番でルークが取り戻す。しかし、8番、9番とエルスが連続で奪い2アップとすると、流れはエルスに傾いた。

11番、12番と再びエルスが連取し、13番パー5は互いにバーディで分けたが、14番で勝負あり。この日4つ目のバーディを奪ったエルスが5アップを奪い、王者ルークを5アンド4という大差で退けた。

会見場に訪れたエルスは、今回の対戦について、「正直、自分はルークとは対戦したくなかったし、ルークもそう思っていたと思う。自分は今回、64番目の選手として出場しているが、出場できるだけでも嬉しいんだ。でもルークは64番目の選手と対戦しなければならないから、嫌だったと思う。確かに出場資格が64番目ではあるが、試合になればランキングは関係ない。過去には大きな試合でも勝ってきたから、そう簡単には負けたくないよ」と、ルークの気持ちも思いやりながらコメントを残した。

この「WGCアクセンチュアマッチプレー」での優勝経験はないが、メジャー3勝とゴルフ殿堂入りを果たす南アフリカの英雄が、ルークと対戦相手に決まった段階で、互角かそれ以上の戦いになるというファンの声は多かった。終始リードを奪うエルスは、後からティショットをするルークが打つのを待って、颯爽とティグラウンドから歩き出す。身長190センチのエルスと、175センチのルーク。体格差以上に、貫禄という面で、エルスの方が間違いなく王者に見えてしまった。(アリゾナ州マラナ/本橋英治)

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