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石川遼はサンデーバックナインに散る

石川遼の最初の挑戦が終わった。米オハイオ州ファイヤーストーンCCで行われた世界選手権シリーズの今季第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」は7日(日)、最終ラウンドを行い、首位に1打差の2位タイでスタートした石川は「69」で4日間連続のアンダーパーをマークしたものの、最終日は5バーディ、4ボギーと出入りの激しい展開。最終組で戦ったアダム・スコット(オーストラリア)に後半に振り切られた。

石川は序盤から快調にバーディを重ね、1打差で迎えた後半12番からスコットがチャージ。米ツアー通算8勝目を挙げた男に、格の違いを見せつけられた。

敗れはしたが、今大会で石川が大きな価値を手にしたのはこの最終日もさることながら3日目。首位に3打差の10位タイで迎えた第3ラウンド、石川の頭の中には「ムービングサタデー」の言葉が常にあった。6番までに3つのバーディを奪って快調にスコアを伸ばして迎えた7番。前半2つめのパー3は、前の組が詰まっていたこともあり、日陰のティグラウンド上では多少の待ち時間があった。

キャディと時折笑顔で話しながらも、石川の視線はずっとグリーンを向いていた。グリーンの右サイドに切られたピン。手前にはバンカーがある。当初の攻めの予定は、グリーンセンターへの“安全策”。だが石川は「ムービングサタデーで、そんな選手はいないんじゃないか。ムービングサタデーで動ける選手は、アメリカのツアーでもアグレッシブな選手」と思い返し、ピンに向かってアドレスをとった。4番アイアンで放ったショットは、グリーンに届かず警戒していたバンカーに落ちた。でも石川はそれを確認すると後悔なく、片方の頬で笑った。

4月のマスターズ。3度目の挑戦で初めて予選を通過した。けれど3日目のプレー後「アグレッシブに攻め切れなかった。スコアを伸ばせるチャンスを、自分から逃してしまった」と悔いた。「73」に終わったスコアではなく、それを呼んでしまった守りの姿勢。「“リョウはそんなに逃げるのか”と思われたかもしれない」。今大会の土曜日はその後悔を払拭し、今後に向けた大きなステップとなるはずだ。

18番グリーンで行われている表彰式の音を耳にしながら、石川は「いい経験をした」と繰り返した。だが「今までで一番面白かった。楽しかった。でも楽しめたという終わり方は嫌だ。悔しい」と吐きだした。6月の全米オープンで2位に8打差をつけ、衝撃的な優勝を飾ったロリー・マキロイは、昨年の全英オープンからロケットスタートに成功しながらも、後半に急失速する試合が続いた。マスターズでは2位に4打差をつけて迎えた最終日に、突如崩れ、悲運の人となった。ラウンド後、マキロイはインタビューや自身のツイッターで「こんなはずじゃなかったのに。でもみんな勝つ前には負けるんだ。僕はきっと強くなる」とつぶやいた。

最高峰の舞台で課題だった「ムービングサタデー」を乗り越え、「サンデーバックナイン」を味わった石川。急成長する世界の若手プレーヤーたちに取り残されることなく、着実に階段を上っていることを証明して見せた。(米オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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