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失意の失格から一転の歓喜 ウェブ“奇跡”の通算40勝目

オーストラリアのザ・ビクトリアGCで開催された「ISPSハンダオーストラリアン女子オープン」は、地元を代表するスタープレーヤー、カリー・ウェブの優勝で大盛況のうちに幕を閉じた。首位に5打差ながら上位が停滞する展開に乗じ、17番までに3つ伸ばして通算11アンダーで首位に並ぶと、最終18番(パー5)では2オン成功からのバーディフィニッシュ。通算12アンダーの単独首位でホールアウトし、あと6組を残す後続を待った。

プレーオフの可能性を残していたのは、ウェブに1打差で18番を迎えた最終組を回るチェラ・チョイ(韓国)。しかし、2メートル弱のバーディチャンスはわずかにカップを逸れ、練習場でプレーオフに備えていたウェブは関係者と抱き合って歓喜。結果的に決着をつけたバーディから約1時間後、表彰式で18番グリーン上に戻り、ギャラリーから再びの大歓声を浴びた。

優勝会見の席上で、「先週の時点では、ここに座れるとは思っていなかったのでとっても嬉しいわ」と笑ったウェブ。実は先週、同じオーストラリアのゴールドコーストで開催された欧州女子ツアー「ボルビックRACVレディスマスターズ」2日目に、スコアカードの記載ミスによる過少申告で失格になっていた。

「ひどい不注意だった。とてもショックだったわ」。同大会で過去8勝を誇り、ディフェンディングチャンピオンとして迎えた母国試合で、失意のどん底を味わった矢先の栄冠だった。

実はその先週末、ウェブのスマートフォンには1通のショートメールが届いていたという。自身も2012年の「全英リコー女子オープン」でスコアカードの記載ミスにより失格した経験を持つ同郷の後輩ステーシー・キーティングからの気遣いのメッセージだった。

「彼女から『失格になった後、私に何が起こったのかを覚えていてね』と言われたの。18番を歩いている時に“彼女と同じこと”が私にも起こるかもしれない、って感じたわ」。キーティングは、全英女子で失格した翌週から欧州ツアーで2連勝を飾るエピソードの持ち主でもあった。

後輩からの励ましが現実のものとなり、ウェブは「現実になって、本当に驚いたわ!」と満面の笑み。かつての世界女王が到達した節目のツアー通算40勝目は、まるで物語のような“奇跡のジンクス”に彩られていた。(オーストラリア・ビクトリア州/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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2014年 ISPSハンダオーストラリアン女子オープン




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