メジャー最年少優勝を樹立した、ニューヒロインの喜びの声/クラフトナビスコチャンピオンシップ
祭りの後
2007/04/02 00:00
4日間に及んだ今季初のメジャー大会も、あっと驚く結末で幕を閉じた。優勝したモーガン・プレッセルは、18歳の若手選手。来日した事もあり、日本のファンも多いのではないだろうか。最終組より1時間も早くホールアウトした上、一時は6アンダーまでスコアを伸ばしていたトップのスーザン・ペターセンが、15番から大崩れをしての優勝だったが、「まったく気にしない」と本人は笑い飛ばす。
モーガンは、2001年の全米女子オープンの予選会を12歳の若さで突破して話題になった。その当時から今まで、どれ位の時間がたったと思うかという質問に、「永遠のように感じる。6年間?その間、本当に沢山の事があったから」と答えている。今年の全米女子オープンは、再びその思い出の地、パインニードルで開催される。メジャータイトルを獲って再び同地に立つモーガンは、一体何を感じるだろう。
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18番グリーンで華々しい表彰セレモニーが行われていた時、今週わずかにチャンスを掴み損ねたポーラ・クリーマーが、モーガンを祝福するためグリーン脇に佇んでいた。一時は犬猿の仲と噂された2人だが、「マスターズGCレディース」に揃って来日した際などに少しずつ交流を深めていた。今大会、格別な悔しさを味わったであろうポーラだが、ライバルへの祝福は忘れなかった。
もう1人、同じグリーン上に気になる選手がいた。ベストアマとして表彰されたステーシー・ルイスだ。4日間を通算1アンダーで回り、堂々の5位タイ入賞。これだけの難コースを4日間アンダーパーで回るのだから、実力は相当なものだろう。プロフィールを確認しようと協会の広報に問い合わせたのだが、「彼女に関する情報は一切ない」と言われてしまった。地道に探すしかない。
日本では、その日のうちに始まる撤収作業だが、アメリカでは日曜日の夕方に働こうとする者はいない。夕闇が迫る中、大会の名残を惜しむかのように、スタンドには飲み捨てられたゴミが散乱していた。
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka