2019年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
期間:03/07〜03/10 場所:琉球GC(沖縄)
試す価値アリ? コースごとにボールを使い分ける“穴井流”
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス◇琉球GC(沖縄県)◇6514yd(パー72)
タイトリスト『プロV1』シリーズは、アマチュアのみならずツアープロにも愛用者が多いボールだ。展開モデルは『V1x』と、よりソフトな打感の『V1』の2タイプがあり、プレースタイルや性能の好みに合わせて選択できる。
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ツアー通算2勝の穴井詩の選び方は、多くの契約プロの中でも異例のようだ。数年ほど前から「風が強い日やグリーンの芝の種類によって」V1xとV1を使い分けているという。今週の開幕戦(琉球ゴルフ倶楽部)ではV1xを使用した。
会場は強い風が吹きやすく、グリーンは芽が強い高麗芝。「エックス(V1x)の方が風が吹いても曲がらない気がするし、打感が硬めなので、高麗でも転がってくれる感じがする」というのがその理由だ。
すべての契約選手には『V1x』と『V1』の両方が提供され、多くの選手がひとつのタイプの使用を続ける。季節の気温差によって2タイプを使い分ける選手もいるとはいうが、穴井の考え方を伝えると、メーカー担当者は「初めて知りました」と反応した。
穴井はコースコンディション別の詳細なデータを収集したわけではなく、「多分、気の持ちようだと思う」と笑うが、2016年、17年と1勝ずつを挙げ、近年はトッププロのひとりとして活躍している。メーカー担当者は「理には適っているとは思います」と語っており、穴井流の使い分けはアマチュアゴルファーにとっても試してみる価値はありそうだ。(沖縄県南城市/塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。