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イ・ボミはどこまで不調だったのか?スタッツから読み解く2017年

2015年、16年の賞金女王イ・ボミ(韓国)は、17年シーズンを賞金ランキング23位で終えた。前2シーズンとは何が異なっていたのか?どの程度の不調だったのか?各種のスタッツから読み解く。

2015年は32試合の出場で7勝、リオデジャネイロ五輪代表を目指して海外メジャーに積極的に出場した16年は、28試合の出場ながら年間5勝を記録した。

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今季は8月「CATレディース」の1勝にとどまった。トップ10入りは15年の23回(ツアー1位)、翌16年の21回(2位)から大きく減り、7回(20位)だった。

低下の目立ったスタッツの筆頭は『パーオン率』だ。前2季は74%と高い数値を誇り、ともにツアー1位を記録した。今季は68%余りまで低下。イ自身もシーズンを通じて「試合中もスイングのことばかりを考えてしまって難しい」と、アイアンショットの調子を嘆き続けた。

一方で、リカバリー率(パーオンを逃したホールでパーかそれより良いスコアを得る率)は安定感があった。2016年の終わりに清水重憲キャディが「最も成長した部分」と舌を巻いた小技。「仮にアプローチまで悪くなっていたら、さらに(結果は)厳しかった」(清水キャディ)と、より深刻な事態は回避した。

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は今季から、フェアウェイキープ率を公表。イは12位で、悪い数値ではなさそう。2打目以降の精度がより課題だったと言える。

チャンスにつかないため、グリーン上の数値は低下した。平均パット数は17位で、昨年の3位、一昨年の1位から下がった。イは「スイングのことを考え過ぎて、グリーンに上がったときにパットにかける集中力がなくなっていた」と吐露していた。

リカバリーに支えられたイのパーセーブ率は決して低くない。2年連続で1位の実績を踏まえると物足りなさはあるが、パーを拾って粘る場面は多かった。一方で、チャンスの減少からバーディ数は大きく減った。

ティショットの精度、アプローチのうまさは衰えを見せておらず、アイアンショットの回復次第で十分に来季の活躍は期待できそうだ。(編集部・林洋平)

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