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休養宣言から1年 諸見里しのぶが取り戻した自信

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 2日目(30日)◇烏山城CC 二の丸・三の丸コース(栃木県)◇6506yd(パー71)

2007年大会の優勝者、諸見里しのぶが初日「75」、2日目「76」の通算9オーバーで予選落ちとなり会場から姿を消した。今週は「過去10年の優勝者」の出場資格での出場。今シーズンはここまでツアー5戦に出場し、いずれも予選落ちの結果だ。苦しい状況に追い込まれているようにも見えるが、本人はいま置かれている状況に「幸せ」を感じてさえいるという。

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第四肋軟骨の炎症、重度のアレルギー治療のため、昨年11月に今季の休養を宣言した。その決断から11カ月が経った現在、治療は順調で、完治とはいかないまでも回復傾向にある。「イメージもだいぶ良くなっている。痛みを怖がらないでプレーできる日がくるとは思わなかった」――練習量を削り、試合中の集中力さえ保つことが難しかった痛みの再発へのおびえは、もうほぼ払しょくされた。だから表情は暗くない。

ちょうど1年前は一日に打つ球数をあらかじめ決めて練習していた。ラウンド後、納得のいくまで球を打って反復練習が行える状態になったことは、まだ以前のような成績が出ていない現在でも自信回復を確信できる理由のひとつだ。

「あんなに怖かったゴルフが、楽しいと思えるようになったことは奇跡。だから以前のように、思い切りプレーできる自分にも戻れるはずだって思った」

この日はバーディなしで5ボギーのプレーだったが、難関18番では同組の李知姫(韓国)、馬場ゆかりをアウトドライブし、フェアウェイ中央を捕らえる会心の一打で復活をアピール。「ショットの感触は戻って来ているのに、スコアメイクにつながらないもどかしさはある」と話した。調子が良いと感じている今のうちに結果を残したいという逸る気持ちと、「焦らずゆっくり」の気持ちが入り交じる心境は、一歩一歩確実に前進している証ともいえる。

年間8試合まで受けられる推薦出場で、次週の「スタンレーレディス」、「マスターズGCレディース」2試合への出場が決まった。11月から始まるセカンドQT(11月2日~※)の突破に向け、試合勘も維持できるスケジュールだ。

「ようやく集中してゴルフをプレーできている。こんなの何年ぶりだろう…」。止まっていた時間が、また静かに動きはじめた。(栃木県那須烏山市/糸井順子)

※10月下旬の「樋口久子 三菱電機レディス」終了時点で賞金ランク70位以内に入れば、サードQT(11月22日~)からエントリーできる。

糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

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2016年 日本女子オープンゴルフ選手権競技



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