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暗闇の中でバーディ!下川めぐみがスコアを伸ばせた理由

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目(9日)◇登別カントリー倶楽部(北海道)◇6750yd(パー72)

最終組がホールアウトしたのは、午後6時20分。日の暮れた18番グリーンには2台の投光器が設置された。この日、4バーディ、1ボギーの「69」をマークして通算2アンダーの首位で終えた下川めぐみは、最終組の1組前を回っていた。

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「3、4ホールくらい手前から、見えなくなってきて…。自分が最終組だったら(途中で)やめていたと思うけど、後ろの組もいるし、自分たちだけの判断ではやめることはできなくて。最終ホールに行ったらライトが点いていたし『あ、これは終わらなきゃダメなパターンだな』って思いました」と、苦笑した。

17番(パー5)の3打目は「ピンがマウンドの奧か手前かも分からなかったけど、とにかく奧目に打とうと思った。球が消えたから不安になったけど、ギャラリーが『ナイスオン!』って言ってくれて、行ってみたら近くについていた」と、3mを沈めてバーディとした。

続く18番のティショットは、打ったは良いが球がどこに行ったか分からなかった。「というか、見る気もなかった」と下川は笑う。それでも、右ラフからフェアウェイに刻むと、3打目をピン手前4mにつけた。背中からは投光器が照らしていた。

「いつもだったら反対側からラインを読むけど、どうせ何も見えないし、ライトは見ないようにして『こんなの入るわけがない。多分スライスだろうな』と思って打ったら、入ってくれた」。球がカップに沈んだ瞬間、下川は驚いたような笑顔になった。

下川の3組前を回っていた小橋絵利子は、通算1アンダーで迎えた上がり3ホールをボギー、ダブルボギー、ボギーとして3オーバーへと後退した。下川の前組にいたO.サタヤ(タイ)も、最終18番で1mを外して3パット。誰もが暗闇に苦労していた。

「去年の夏に遊びでナイターゴルフをやったけど、その方がもっと真っ暗だった」と下川は言う。当時は「色んな方向からライトを照らして影がたくさんあるし、こんなのゴルフじゃない!」と思ったが、今では「やった方がいいと思う」と方針転換。「ナイターをやっていて、良かったです」と微笑んで、暗闇に包まれたコースを後にした。(北海道登別市/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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