そろそろ優勝のチャンスも熟してきた頃？3位タイのウェイ・ユンジェ

98年、99年には日本女子アマを連覇し、日本女子オープンのローアマチュアにも輝いたウェイ・ユンジェ（台湾）。ツアーでは過去4勝を挙げているが、直近は2010年の「PRGRレディス」で、ここ2年はシードも落とす苦しい時期が続いている。

だが、今年は感覚が違うという。シーズン序盤から4位タイ、10位タイと上位に食い込み、先週の「サントリーレディス」では11位タイ。今週の「ニチレイレディス」でも2日目を終えて首位と2打差の3位タイと好位置につけている。

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ユンジェは言う。「今年の冬に台湾に帰って、大学でコーチをしている人に見て貰った。その大学には昔のビデオとかが残っていて、私が一番良かった頃の映像を見て、基本のことを1からもう一度。プレーンとか、（クラブを）上げる位置とか、もう一回練習して。2月の沖縄に行く前ですね。それで今年は良い感じです」。

春先は一時アプローチに悩んだこともあったというが、考えているのは常に基本。「ツアーを戦っていると、基本を忘れてしまいがちなので」と、問題があっても戻る場所はいつも一緒だ。

ユンジェといえば熱い叫びが有名だが、「今日は落ち着いてプレーしていました」とさらりとした表情。叫んでいるのを目撃した人が居たと振ると、「本当ですか？知らないです」と真偽はさておき、本人の自覚は無いという。

「私の優勝はだいたい3年間隔。最初が03年、次が06年、それから10年。そろそろ来るかなって思っています」。最終日最終組から大きな叫び声が聞こえてきたら、きっとそれはこの人だろう。（千葉県千葉市／今岡涼太）