吉田鈴が3戦連続のトップ10 上昇気流で姉・優利と競演のTOTOジャパンへ「調子を合わせている」
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日(1日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)◇晴れ(観衆5162人)
最終日に、きっちりと計算通りに食い込んだ。吉田鈴が「66」をマークして3戦連続のトップ10入り。「調子が悪くても、トップ10に入るのは結構大事にしている」。6打差18位から着実に順位を上げ、納得の5位フィニッシュを決めた。
自身の中に、ある基準を持つ。3日間大会で、トップと8打差以内で迎える最終日は、10位以内を目指すという。この日も、その“基準内”で最終ラウンドへ。6mを流し込んだ7番から、上って下る10mを最後ひと転がりで沈めた10番まで4連続バーディを奪い、一気にリーダーボードを駆け上がった。
ゴルフの状態が、そこまで良いわけでない。疲労が蓄積して迎えるシーズン終盤の秋は、日によって体の状態も変わるという。そんな時期だからこそ、昨秋から自身でメニューを組み立てているトレーニングの積み重ねが、大切な土台になっている。「前は疲労でスイングバランスが崩れたりしていたけれど、最近は日を重ねるごとによくなっている。再現性が高くなったかな」。いまも試合中のトレーニングを欠かさない。
次週は、初めて出場する日米両ツアーを兼ねる「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)を迎える。「LPGAの選手がたくさん来る。どういう練習をして、どういうものを食べているのかを見ながら。自分の良い経験になる試合だと思う」とワクワクした表情を浮かべる。
さらに、韓国で行われた「BMW女子選手権 」を制して米ツアー初優勝を飾った姉・優利とは久々の再会になる。「優勝して初めて会うからお祝いしてあげたいけど、姉も忙しいと思うので」。それぞれプロとしての仕事を大切にする姉妹だけに、一緒に練習ラウンドをする予定はない。「でも、コミュニケーションはとって優勝した時の話を聞ければ」とも続けた。
6月「ヨネックスレディス」での初優勝を含め、2勝を重ねた22歳。世界最高峰のツアー選手と同じ土俵で戦う次戦は、自身の現在地を測る貴重な機会にもなる。「今日のフィーリングはすごく良かったので、これを持ち込めたらいい」。納得の3日間を経て、足取り軽やかに、照準を合わせてきた舞台へと向かう。(埼玉県飯能市/中村文香)