“6時間ラウンド”を覚悟…吉田優利は首位から後退も難関でバーディ奪取「一番うれしい」
◇米国女子◇BMW女子選手権 2日目(23日)◇パインビーチGL(韓国)◇6784yd(パー72)
午前10時13分にスタートした最終組のホールアウトは午後3時40分を回っていた。ところどころで“渋滞”が発生し、5時間半近くかかったラウンドにも吉田優利は「きょうは6時間のつもりで来たので。とりあえず回り切れて良かった」と笑った。
米ツアー初の首位発進から「69」で通算9アンダー6位に後退。ともに最終組を回ったカリス・デイビッドソン(オーストラリア)、ジュリア・ロペス・ラミレス(スペイン)のように10アンダーに届かせることもできなかったのは少し悔しい。それでも、疲れたはずの心と体を上向かせてくれるプレーがあった。
後半15番は崖越えとなる打ち下ろしのパー3。比較的風が穏やかだった2日目も平均スコア「3.236」で難度2番目だったホールだ。右手前に切られたピンは、ドローヒッターの吉田にとって攻めづらいはずのロケーション。ただ、「“ペラ球”はないなと思ったんで。緊張はしましたけど、気持ち悪い感じはなかったです」
すぐ右のペナルティエリアに入れるミスは出ないと自信を持って、6Iでグリーン右ふちを狙ってドローをかけた。イメージ通り左に弧を描いたボールは、中央のマウンドにキャリー。傾斜を転がってピンに寄った一打は、5mほどを決めきるパッティングまでパーフェクトだったから満足度も高い。「一番うれしい。気持ちよかったです」と声を弾ませた。
獲りたかった17番(パー5)でバーディを奪えなかった後の最終18番も、ひそかにかみ締めている部分。グリーン右手前からアプローチと迷った末に選択したパターでの寄せが強く入り、2m近くオーバー。シビアな返しを沈めてみせた。週末に向けても大きいセーブの本当の価値は、本人だけが分かっている。
「薄いスライスラインでした。いま重点的にスライスラインを練習していて、ちょっとずつ改善できている手応えを最後のパットから感じました」とよどみなく言った。トップのユ・ヘラン(韓国)とは4打差で、悪天候予報の週末を迎える。(韓国・ヘナム郡/亀山泰宏)