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首位の川原、初心のテンガロンハット

川原由維のトレードマークといえば、遠くからでもそれと分かるド派手なテンガロンハット。だが、つばの面積が広い分、強風に煽られてしまうのが弱点。風が強い日はテンガロンを封印し、通常のキャップを被りラウンドに臨むのがこれまでのスタイルだ。

今週、「ダイキンオーキッドレディス」が開催されている沖縄県の琉球GCは、日中を通して強い風が吹きやすい立地。川原は例年、キャップ姿で開幕戦を迎えていたが、今年は「3、4年ぶり」というテンガロンで登場。その理由の1つに、昨年3月11日に発生した東日本大震災から派生した想いがあった。

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震災により、茨城県水戸市にある実家が半壊。現在は住める状態にはあるが、「まだ屋根にはブルーシートがかかっている」と、間もなく1年を迎える今も深い傷跡が残っている。被災から、改めて痛感したのは家族との絆。父・徹夫さんの指導のもと、これまで二人三脚でゴルフを続けてきたが、近年は「親離れというか、30歳も過ぎたし1人でやっていきたい」と独り立ち。だが、震災から心境に変化が起きた。「もう1回初心に戻って、父親と」。このオフは再び徹夫さんに師事を仰ぎ、ともにトレーニングを続けてきた。

今週、開幕戦で久々に着用したテンガロンも、その“初心”の表れと話す。「それもありますね。せっかくテンガロンが私として認知されたんだから」。初日の結果は、4アンダー首位タイと絶好のスタート。「父親に言われてやったトレーニングが、今日ラウンドしてみたら上手くいってビックリ」。初心への回帰が、実を結んでの首位発進。取材後、川原の頭上で踊るもう1つの“初心”の表れが、ひときわ目に映えた。(沖縄県南城市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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