有村智恵が逃げ切って今季4勝目&1億円突破!
2009年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント
期間:09/25〜09/27 場所:利府GC(宮城)
有村智恵、涙に笑顔にまた涙!!
国内女子ツアー第25戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の最終日は、横峯さくら、上田桃子、有村智恵といった初日の組み合わせと全く同じ顔ぶれが揃った。思い起こせばこの3人、2007年の「スタンレーレディス」で最終日が雨天中止となったため、変則的にパー3の1ホールで行われたプレーオフを戦った3人でもある。
その時はまず有村が脱落し、上田が優勝を果たしたが、今回3人での戦いを制したのは、開催コース「利府CC」のある宮城県の仙台で高校3年間を過ごした有村だった。優勝インタビューで有村は「この大会には本当に思い入れがあります。6年前、(宮里)藍先輩が優勝したとき、私は今皆さんがいる方にいました。そして今、こうして皆さんの前で優勝スピーチをさせていただいて幸せです」と笑顔で語った。
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9アンダーでスタートした有村は、1打差で追いかけてくる上田桃子に途中何度も並ばれてしまった。「今日は朝からショットが良くなくて、守るだけのゴルフになってしまいました」と苦しかった戦いを振り返る。15番パー3でバーディを奪いガッツポーズを決めた有村は16番へ向かう途中、「うるっときました」と涙腺が緩みそうになったという。そして最終18番でバーディパットをカップの横30センチに付けたときには、確実に目頭が熱くなっていた。
優勝を決めた瞬間、その場で立ち尽くし下を向いて涙をながした有村にとって、これまでの優勝以上に感極まるものだった。6年前に誓った「いつかここで藍先輩のように優勝したい」その夢がかなった瞬間、高校時代のことやプロになってからのことが思い出された。優勝スピーチでは会場に詰め掛けた9,800人超のギャラリーに向け最高の笑顔を見せた有村だが、その後、多くのファンやお世話になった方々に声をかけられ、またしても歓喜の涙を見せた。
大会前日に「優勝狙っているんだし、優勝宣言しときましょうか」と話しかけると、「狙ってはいても、上手くいかないので自重しますよ」と話していたが、大会2日目を終わった段階では、大会に対する思い入れの強さを隠しきれず「優勝したいし、狙います」と高らかに語った有村。自分自身へのプレッシャーを跳ね除け、掴んだ勝利と自信にみなぎる表情には、今季まだまだ勝てそうなオーラを醸し出していた。(編集部:本橋英治)