「とけない情熱」 宮里美香がプロ野球始球式に登場
2021年 ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント
期間:03/04〜03/07 場所:琉球GC(沖縄)
オレンジがドレスコード 宮里美香と「みかんの会」
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前(3日)◇琉球GC(沖縄県)◇6561yd(パー72)
地元・沖縄でシーズンオフを過ごしたのは、高校生のとき以来だと宮里美香は言う。プロになってから毎年、フロリダ合宿を行ってきたが今年はずっと沖縄にいた。「やっぱり向こう(アメリカ)の方が芝から打てるし環境はいいですね」。だから、今年は実戦重視でラウンド数を増やしてきた。
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思わぬ副産物というのだろうか。コロナ禍でも、ゴルフはソーシャルディスタンスを保てば安全にプレーができる。宮里の周りでも、最近になってゴルフを始めた同世代が多いという。「みんなにゴルフを楽しんでもらいたい」と2年ほど前から招集している「みかんの会」というコンペには、今では4、5組が集まっている。昨年12月にはドレスコードを「オレンジ」に限定して、ショートコースをプレーした。
今年の「ダイキンオーキッド」が観客を入れて開催されると決まったとき、会のメンバーからコンビニに並んでチケットを入手したと報告があったという。「グルーブLINEで『初日のチケットは買えました!』『最終日は速攻で売り切れていました!』って連絡が来ました。ありがたいです」。宮里がトーナメントで戦う姿を見るのが初めての人もいるという。
とはいえ、女子プロにとっても1年以上、観客の前でプレーをしていないのだ。「全くイメージできないです。たぶん緊張すると思う」と、初日のスタートホールは開幕戦の緊張も相まって、誰の心臓もバクバクに違いない。
31歳で迎える新しい年。「観客が入ってくれたら、もっと(気持ちが)上がるかも」と笑った。長くゴルフを続けてきた女子プロにとって、いかにモチベーションを高めるかは共通の課題でもある。
2013年「日本女子オープン」制覇から7年が経過している。「やっぱり勝ちたいし、優勝争いもしたい。しばらく勝っていないので…」。前回大会は8位に入った。地元で2年ぶりに開催される大会はスタートダッシュを決めるには絶好の舞台だ。(編集部/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka