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食べ放題&飲み放題 「RIZAP KBCオーガスタ」で実現できる理由

2018/08/24 19:47

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2日目(24日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡)◇7151yd(パー72)

ダンスミュージックやポップスが一日を通してコースに響き渡る異色のトーナメント。芥屋GCで開催中の「RIZAP KBCオーガスタ」は、あす3日目(25日)に昨年に続いてアイドルグループのHKT48が会場でスペシャルステージを行う。同じく、今年も好評なのが、期間中毎日行われるフードコーナーの食べ放題、ビールの飲み放題サービス。初日、2日目も午前中から店舗前に行列ができた。

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場内で食べ放題メニューを展開しているのが、地元福岡などに店舗を持つ7つのお店。メニューは、じとっこ炭火焼き(塚田農場)、チーズフォンデュ風メンチカツ(アトモス)、華味鳥の水たき唐揚げ(博多華味鳥)、豚冷しゃぶサラダ仕立て(西陣 初喜)は昨年に続いて出店。今年は2種のピザ(ナポリの窯)、ZEN MEATカレー(SEE THE SUN)、ざるそば(さえ木)が加わった。

各店は有料メニューも用意しているが、無料コーナーのカウンターでは食べ物を1人前ずつ提供。列に何度も並べば“おかわり”はもちろん、複数のお店の味を楽しめる(提供時間、数に限りアリ。持ち帰りはNG)。

大会によると、この無料メニューにかかる費用はすべて出店者側が負担している。各店舗がそれぞれ数百万円を拠出しているとみられるが、主催者が放送局である利点を生かし、テレビ放送でお店を紹介することで“バーター”が成立。地上波の電波だけでなく、会場で配布されるパンフレットなどの広告、大会ホームページやSNSを通じ多角的にPRを行っている。

この食べ放題企画に昨年参加した全4店舗が今年も出店を取りやめることなく、さらに3店舗が参入した事実は、広告効果として受け入れられたことの一端を示している。大会側は今年、各店舗に無料提供の数を昨年の計3000食から5000食に増やすようリクエストし、これも受け入れられた。ちなみに昨年この企画に参加したある店舗は、大会後2カ月近く予約がいっぱいになり、試合関係者が「“打ち上げ”を開催できなかった」という実害を被ったらしい。

一方、ビールの飲み放題は主催のKBC(九州朝日放送)が全額負担している。正規の入場チケットを持ち、ギャラリーバスで観戦に訪れる来場者を対象に、“飲み放題参加”のリストバンドを配布。こちらも何度も並べば何杯でも! すでに330mlの缶ビール2万本が用意され、追加の準備も整っている。こちらはプロ野球、もちろん福岡ソフトバンクホークスがヤフオクドームで実施するサービスから着想を得た。同様のイベントでの平均消費量などのデータが仕入れなどに役立った。それでいて、昨年は有料ビールの売り上げも過去最多を記録した。大会幹部は「有料のビールを飲みながら、無料のビールの列に並ぶ方が多いらしくて…。予想外でした」と話した。

地元の出店者と放送局が織りなすWIN-WINな関係は、飲食店だけではない。コース内にある白と緑の紙製ゴミ箱もまた、地元企業の協賛だ。ダンボールなどを製造販売する「福岡パッケージ」のロゴを、箱の最下部に入れることで同社からの無償提供が実現した。地域企業とメディアによるタッグがイベントを支えている。(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2018年 RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント



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