ニュース

国内男子三井住友VISA太平洋マスターズの最新ゴルフニュースをお届け

松山英樹が体現する東北福祉大“魂”とは

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

松山英樹が圧倒的な強さを見せて優勝した大会で、ローアマチュアに輝いたのは比嘉一貴。2人は大学ゴルフの名門・東北福祉大(仙台市)の先輩後輩の間柄で、比嘉は現役の3年生だ。

<< 下に続く >>

大会2日目の朝、スタート前の練習場で打ち込んでいた比嘉の4Wのヘッドが割れた。困惑した顔の比嘉のもとに、松山が駆け寄った。進藤大典キャディや飯田光輝トレーナーら「チーム松山」の面々も集まり、メーカー関係者に連絡。翌日には比嘉の元に同じモデルの4Wが届き、260ydを飛ばす武器を手に安心して決勝ラウンドを戦った。「1日は勝ちたい」と笑っていた21歳は、最終日を「69」とし、憧れの先輩に1ラウンドだけ肩を並べる好成績を出した。

予選ラウンドでは、同大OBの谷原秀人とともに松山、比嘉が同組で回った。「緊張しているか?」。松山が比嘉に積極的に話しかける場面も見られた。「今の実力では厳しいですが…」と苦笑いの比嘉は将来、憧れの先輩のような活躍を夢見ている。「アメリカで活躍している先輩が近くにいるというのは、他の同世代よりも本当に恵まれていると思う」。

「英樹はどんどん成長しているよ。技術、身体よりも、成長しているのは人としての部分」と話すのは、同大ゴルフ部の阿部靖彦監督だ。「大事なのは、人とのつながり。伝えられることを先輩が伝える。後輩がどのように感じるかは自由だけど、そこから学べることがあるはず」。それが東北福祉大の“流儀”だという。

アジア勢で初めて世界選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」を制し、世界のトップランカーとなった松山が、その流儀を体現する姿に、ゴルファーとしてのみならず、人間としての成長も感じ、阿部さんは目を細める。

それは谷原、宮里優作池田勇太ら同大OBのプロが、アマチュア時代の松山に行ってきたことでもある。「プロの試合に出るたびに英樹も先輩たちからいろいろ教わってきたし、面倒を見てもらってきた」。

米国を主戦場とする今、松山が日本ツアーに出場できる機会は限られるが、帰国した際には仙台を訪れ、後輩たちとラウンドすることもある。「比嘉の後輩を連れてきて、(39歳の大先輩)星野英正さんと回らせてもいいと思う」。そんな“つながり”は、逆にゴルフ界の真ん中を突き進む24歳にとって、心のよりどころとなっているのかもしれない。「大学に行って良かったと、今でも思いますよ」。(静岡県御殿場市/林洋平)

関連リンク

2016年 三井住友VISA太平洋マスターズ

GDOゴルフ速報アプリ

松山英樹や石川遼の活躍をiPhoneへお届け【GDOゴルフ速報アプリ】
注目度が高まっている米PGAツアーや、国内男女ツアーなどの試合速報をいち早くあなたのiPhoneへお届けします。
● 各ツアーの速報をiPhoneへ配信!
● 見やすいフォントサイズに変更できます!


あなたにおすすめ

特集SPECIAL

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!