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片山晋呉が世界のメディアをざわつかせた パットのルーティン「プロっぽくない」って本当?

プロ21年目の片山晋呉は、今週の日本ツアー国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」を迎えるまでに海外メディアを『ザワつかせて』きた。注目を集めたのは、3月の欧亜共催試合「トゥルータイランドクラシック」でのことだ。グリーン上での新しい仕草が話題を呼んだ。

ラインを読んだ後、左手で握った中尺パターのヘッドを打ち出す方向に合わせるルーティン。これだけなら何も不思議はないが、多くの選手が飛球線と平行に立って構えるのに対し、片山はカップ方向に正対した姿勢でパターを置いてから、体を左に90度回転させてアドレスに入る。

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ショット前の仕草として、アマチュアゴルファーに見られるケースではある。ただ、欧州ツアーや、米ゴルフダイジェスト誌(電子版)などの海外ゴルフ情報サイトは一様に「奇妙なルーティン。プロゴルファーには珍しい」という見方を示した。

片山にしてみれば「もうね、新しくもない。2月からずっとやっているから」と、いまさら指摘を受けても、という表情だ。オフの間、ゴルフの専門家ではない人物からの何気ない一言がきっかけだった。「目の先生に言われたんだ。『どうしてゴルファーは(飛球線に対して)横から合わせて構えるのか?』って。確かに、そう見ていたら、(狙いに対して)目の錯覚があっておかしくない」。確かに、理にかなっていそうだ。

オーガスタナショナルGC(マスターズ)を攻略するために、アマチュア向けのやさしいクラブを使うのもいとわず、道具や技術に対して常にオープンマインド。米国のサイト、GOLF.COMでは「この話で分かるのは、プロゴルファーはパットを沈めるためにはどんなことにもトライするということだ」と結んでいる。(三重県桑名市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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