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マスターズ出場へ目指せ“松山ルート” 次週香港でアジアアマ

松山英樹が2010年大会から2連覇を遂げ、海外メジャー「マスターズ」の出場権をつかんだ「アジアパシフィック アマチュア選手権」。7回目の開催となる今年は次週10月1日(木)から香港のクリアウォーターベイG&CCで行われる。夢のオーガスタナショナルGCに続く、1枠を争う4日間の戦いだ。

日本から出場するのは岡崎錬(福井工業大附福井高2年)、小木曽喬(福井工大1年)、石徳俊樹(大阪学院大3年)に加え、今週の国内男子ツアー「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」に出場した小西健太(東北福祉大3年)、長谷川祥平(大阪学院大4年)、片岡尚之(札幌光星高3年)。

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3人はいずれもカットラインに届かず予選落ちしたが、大会3日目の大利根カントリークラブにはキャディバッグを引きずって、ひとり黙々と練習する選手の姿があった。

松山がオーガスタへの扉を開いた2010、11年大会にも出場し、13年大会では3位に入った小西。8月末の「全米アマチュア選手権」では日本勢で史上最高位となる4強入りを果たした。しかし、同大会は決勝に進出した2人に「マスターズ」出場権が与えられる。世界各国から312人が参加した予選ストロークプレーを通過し、決勝のマッチプレーを破竹の勢いで勝ち上がった。米国でも「松山の大学の後輩」「松山を倒した後輩(2012年日本アマチュア選手権)」として話題を呼んだが、あと1勝が届かなかった。

再び訪れたマスターズ出場への挑戦機会。小西は状態について「大きな試合があるので調整してきた。悪い感じではないと思います」という。ただ、将来の海外メジャー制覇、PGAツアー挑戦を夢見る21歳は「もちろんマスターズに行ける大きな大会ですけど、そんなに気負い過ぎずにやりたい」と実直だ。

世界トップクラスの同世代の選手たちと対等に渡り合ったことで、気持ちはより謙虚になった。もちろん、優勝を狙うべきタイトルであることには違いない。ただ、長い目で見れば越えるべき壁はそれがすべてではない。「全米アマでは『まだまだだなあ』と感じる部分がたくさんあった。飛距離も、ショートゲームも。だから、『勝ちたい』というよりも『もっともっといいプレーをしたい』という気持ちが強い」。注目が一層集まる立場で迎える決戦の4日間。チャレンジャーの気持ちを忘れずにプレーする。(茨城県坂東市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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