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グリーン上の仕事人についた異名 “乗せワン”のヒデ

なんだかカッコいいニックネームだ。

愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開催されている国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」3日目。今季初勝利が待たれる谷原秀人が、持ち味を発揮して単独首位のキム・ヒョンソン(韓国)に4打差の通算4アンダー5位につけた。

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「もうイヤになっちゃう。こんなに難しいんじゃ、やるのも苦痛」。深いラフ、硬く締まったグリーン。息をつく暇もない難関セッティングに、ホールアウト後は疲労感たっぷりだった。「いまは左肩だけ痛い」とシーズン中盤に悩まされた首、肩の痛みからは次第に解放されつつあるが、体の回復に伴いスイングのタイミング修正にも苦しむ昨今だ。

そんなときこそ活きるのが、谷原の武器。初日25パット、2日目24パット。2バーディ、2ボギー「72」と静かなラウンドとなった3日目も26パット。4mを難なく沈めてパーを拾った最終18番を含め、1パットで終えたのが11ホールあった。

一昨年、昨年と平均パット部門のタイトルを2年連続で獲得した。最近、自他ともに認めるのが「“寄せワン”じゃない。“乗せワン”のヒデ」の異名だ。

グリーンの外から寄せて、入れる。寄らずに、乗っただけでも、入れる。なにやら時代劇の「仕事人」っぽい。

ところで、今季の平均パット部門では、賞金ランクトップの藤田寛之が6位。その上にいるのは1位・近藤共弘を筆頭に、谷原、小田孔明キム・ヒョンソン岩田寛と、30代中盤かつ経験豊かなプレーヤーが並んでいる。もともとは非凡なショット能力も見逃せない中堅選手たちが、もがき、苦しんだ成長の証しと言っていいかもしれない。(愛知県みよし市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2014年 トップ杯東海クラシック



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