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暫定8位の室田淳「ゴルフは不思議」

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われている国内男子ツアーの第12戦「VanaH杯KBCオーガスタ」2日目。4アンダーからスタートした室田淳が「67」をマークし、通算9アンダーとして暫定8位の好位置をキープした。

「福岡まで減量しに来た。暑いから」。5バーディ、ノーボギーの好ラウンドを終えた室田は、汗が一杯に沁み込んだ白いシャツを触りながら言った。10番からスタートした第2ラウンドは雷雲発生によりスタート前から中断を強いられ、予定よりも約2時間以上遅れてのホールアウトとなったが、上位に踏みとどまった。前週の国内シニア「ファンケルクラシック」では27位タイ振るわず、今週はフェアウェイウッドを除いてクラブを一気に“総入れ替え“。自身の調子とスコアにギャップを感じながらも、連日好スコアをマークして決勝ラウンド進出を果たした。

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レギュラーツアーとシニアツアーを掛け持ち、今季は米国シニアツアーでも活躍を見せた室田。先月56回目の誕生日を迎えたベテランは「乱視があるから、ラインも良く見えない」と話しながら、ハウスキャディの読みを讃えた。昨年は左ひじを痛め、今年は右ひじを負傷。慢性的な腰痛も抱え、身体的な衰えを嘆くばかりだ。だが「目標?あるよ。毎年、去年より良い成績を残していくこと。レギュラーも、シニアも」と、はっきりと言う。

「ボギーを二つも打てば(心も)萎える。『何でこんなに向いてない道を選んじゃったんだ』とね。でも一日寝ると、また頑張ろうってなるんだな。不思議だね、ゴルフって」。宮里藍石川遼の、常に前向きなコメントを、メディアを通じて目にして「なるほどな、と思ってそれをやろうとするわけよ。56歳になっても」と笑うのだ。

レギュラーツアーで優勝となれば、尾崎将司が2002年の「全日空オープン」で樹立した日本ツアー史上最年長記録を更新する。しかし「若い人をねじ伏せようなんて考えない。それができるのはジャンボさんくらい。我々凡人はね、地道にやるだけ」と話した。その目の輝きが、印象的だった。(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2011年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント



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