キム・キョンテが首位!遼は2位タイで最終日へ
2011年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント
期間:07/21〜07/24 場所:ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)
キョンテ、実は“IDゴルフ”の実践者!?
キム・キョンテが単独首位で迎える「セガサミーカップ」最終日。4打差の2位タイで石川遼、ドンファン、市原弘大の3人が並ぶ展開となった。キョンテは「ショットが良くない」と振り返りながらも、独走態勢を築くあたりはサスガの一言だ。
だが、この順位は一重にプレーレベルの差だけではないのかもしれない。公式会見では、そんなキョンテの知られざる一面が見られた。聞けば、この日最終組を回ったドンファンと市原、さらに石川のスタッツ(プレー内容の数値)を調べているというのだ。「3人はコンディションがいい。(今週の)パーオン率とパット数を調べてみました」。これは、先述した自身の状態の悪さに起因している。「自分が良くないので、他の人がどれくらいかを確認したかった」。また、韓国の兵役制度により2年間ツアーを離脱していたドンファンについては、05年の「日本アマ」以来の同組とあり、「6年ぶりに回るし、ブランクもあるので、どんなコンディションかを見たかった」と続ける。
<< 下に続く >>
なるほど、確かに自分自身のプレーに不安がある時、上位を争う他の選手とスタッツを比較したい心情は頷ける。自らに自信を植え付けることができるかもしれないし、相手を知ることは戦術の基本中の基本でもあるだろう。
これがキョンテの強さの一因か、と思った矢先、「今回はたまたまですよ。いつもではないです」と苦笑する。だが、「ドライビングディスタンスは、いつも全部調べている」と話すあたり、スタッツ調査は日常化している様子。実は、常日頃から細かな“IDゴルフ”を実践しているのかも!?【北海道千歳市/塚田達也】
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。