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「30歳過ぎてからがピーク」は昔の話? 32歳になった石川遼が思うこと

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 最終日(17日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇曇り(観衆3128人)

大会最終日の17日、石川遼が32歳の誕生日を迎えた。通算15アンダー6位と今季4回目のトップ10に入ったが、上位に名前が上がってくる年下の選手を見ると、時々“年齢問題”が頭をよぎる。

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「昔、思い描いていた32歳は、そこからピークがくるイメージ。今はだいぶツアーも若くなって、世界的に見てもピークが30過ぎというのはひと昔前の話」と、気づけば難しい年ごろになって来た。

現在の賞金ランキングトップ3には、中島啓太(23歳)、金谷拓実(25歳)、蝉川泰果(22歳)と20代前半がそろう。ここ2~3年でツアーの「平均年齢」は若返り、2023年の賞金シード選手「32.015歳」は2007年以降で最年少。昨シーズンの優勝者「28.23歳」も記録が残る1985年以降としては最年少で、10年前の2013年から2.93歳若くなった。

コロナ禍で海外選手が思うように出場できなかった分、これまでツアーに出場できなかった国内の若手にチャンスが回ってきたことも大きい。そして金谷や中島をはじめ、アマチュア時代にナショナルチームを通じて海外やプロトーナメントで積んだ経験を、ツアーに持ち込む選手が増えたことも一因する。

「以前は、男女でピークの年齢に10歳差があると言われていた」と話したのは小田孔明。年間2勝で賞金王に輝いたのは2014年、当時36歳だった。自身が20代の頃は、「35歳頃までに賞金王を」と考えていたという。「飛距離やパワーなどを考えると、そのくらいの年齢かなと思っていた。今はピークと言われる年齢が女子に近づいてきて、25~30歳と言われてもおかしくない」と小田。いまの若手選手に話を聞けば、賞金王や海外進出の期限を「30歳まで」と口にするのもよく耳にする。

体力面でピークと言われる年齢は、アスリートである以上きっとある。

一方で、経験を積んだ分だけ武器が増えるのもゴルフだ。「努力をすれば報われる、じゃないですけど、努力はし続けなければ報われない」と今季2勝目を挙げた谷原秀人。キャリアの山場を考える声を「若い子、“今”でしょう!」と一蹴する。

谷原は今週も吉田泰基生源寺龍憲など若手選手と同組でプレー。コースマネジメントの知恵を育めば、すぐ優勝できると感じた若手は沢山いた。「学べる場は沢山ありますし、“ピーク”を考えずに突っ走っていってほしい。その年齢は、まだまだ先なんだから」と、今季8戦2勝の44歳に言われたら誰も反論できない。

世界を見れば、アダム・スコット(オーストラリア)や夏場のPGAツアーで2勝を挙げた43歳ルーカス・グローバーと、第一線で戦う40代はいる。「非常にかっこいい。技術がないと絶対その場にはいられないし、自分としては焦らずやっていきたいなって思います」と石川。32歳プロ16年目、限界を決めるにははまだ早い。(北海道北広島市/谷口愛純)

谷口愛純(たにぐちあずみ) プロフィール

1992年生まれ。社会部記者、雑誌の営業その他諸々を経てGDOに入社。ゴルフは下手すぎて2017年に諦める。趣味は御朱印集めと髪色を変えること、頭皮を想って最近は控えてます。

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