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“プロフットゴルファー”とは何者か?/フットゴルフな人々 vol.5 青木剛

2023/12/08 14:00

フットゴルフ愛が伝わってきますね。どういうところが面白いと感じますか

―フットゴルフ愛が伝わってきますね。どういうところが面白いと感じますか
厳密に言えば一つとして同じ状況がなく、同じホールでも風や湿度、午前午後、夏芝冬芝によって球の走り方が変わってくる。体のコンディションで蹴れる日、蹴れない日もあったりして、アジャスト能力をずっと試されるところがめちゃくちゃ深いなって思います。僕が知る限りジャパンツアーで土日連勝した人はいないんです。「なぜだろう?」といつも思っていて、いつかはやってみたいですね。

―フットゴルフ界に身を置いてサッカー界との違いを感じるのはどんなところですか
フットゴルフを始めて感じたのは、フットゴルファーはプロじゃないかもしれないけど、向き合い方がプロだなと思う選手、尊敬すべき選手がいることです。よく「プロってどういう考え方ですか?」などと聞かれますが、フットゴルフで上位にいる選手は僕の方が勉強になるし、いつもすごいなと思わされます。

例えば、フットゴルフはエンジョイ系の大会も多いですが、そんな時にも自分を保ち、1打1打にこだわってプレーしたり、風が強かったり、雨が降ったりしていても、勝つ選手はちゃんとスコアを出してくる。周りの環境や人のせいにしないのは結構大事なことだと思います。僕もまだまだ意識が足りていませんが、自分にベクトルを向けることを戒めにしています。

―ブログにあったヒッチハイカーの話が面白かったです
静岡からの帰りですね。長い道のりで、サービスエリアに寄ったら「海老名まで」って紙を掲げている若者がいたんです。息子の年齢に近い10代の子で、面白いなぁと思って直感的に乗せました。「どこまで行くの?」と聞いたら「最終は東京」と言うので「じゃあ帰り道だから」と。とにかく、その行動力に感銘を受けたんです。

動画編集をやっているカメラマンで、ヒッチハイクで東京まで行く目的もカメラの講習会でした。普通だったら遠いし、お金がないから無理だって諦めるじゃないですか。それを「ヒッチハイクなら行ける!」って思うマインドがすごいし、好きなことに素直になるって良いことだなって自分にも重なったんです。

やっぱり周囲は「フットゴルフだけでやっていけるの?」みたいなところがあるけれど、マイナーだろうが何だろうが関係なくフットゴルフが好きだから極めたい。大好きだし、やればやるほど深いと思えるスポーツで、サッカーを引退してからこういう競技ができている僕はすごく幸せだと思います。この面白さが知られていないからまだ認知度も低いのかもしれないけど、ゴルフのようにいろんな人がやれるスポーツだし、可能性はかなり秘めていると思っています。

(取材・構成/今岡涼太、撮影協力/トライレイクゴルフクラブ)

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