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“プロフットゴルファー”とは何者か?/フットゴルフな人々 vol.5 青木剛

2023/12/08 14:00

サッカーとフットゴルフでどんな違いを感じていますか

―サッカーとフットゴルフでどんな違いを感じていますか
サッカーは試合前の緊張はあるんですけど、動いているとだんだん緊張感は薄れていきます。でもフットゴルフは打つ前に体が震える時があって、サッカーにはない感覚ですね。1打の重みを感じたときに体を思い通り動かす難しさがある。あとは、次打地点に向かう際や他選手のプレーを待つ際などに時間があって、結果がちらついたり、どうやって蹴ろうかなと考えたりする。プレーヤーとしての自分と指令役として俯瞰(ふかん)しているもう一人の自分がいる感じです。僕は結構考えて全部明確にした上で実行に移したいタイプなので、そこの感じ方も違いますね。

―青木さんはご自身のサッカー人生をどう総括しているのですか
「やり切れた」という感覚が強いですが、若い時の志が低かったなとも思います。周りがすごく期待してくれて、鹿島アントラーズに入団しました。でももっと志が高ければ、もっと上を目指せたんじゃないかなとも思います。今は海外移籍も当たり前ですが、当時は志が高い人だけが海外に出ていく時代でした。自分は「アントラーズで優勝する」という志はありましたが、「日本代表で活躍する」や「海外に飛び出してプレーする」なんてことは明確に持てていなかった。そこまで行った人たちは最初からその志を持っていたはずなので、そこは足りなかったなと思います。

―フットゴルフでかなえたい一番大きな夢はなんですか
まず日本一。その先の世界一が目標です。選手としては実績や結果が大事ですし、クラブとしても日本初ということで少なからず皆さんも気にはなっていると思うので、自分たちが形作っていくことがこれからのフットゴルフ界につながっていくと信じて、ぶれずにやっていきたいです。

―フットゴルフを始めて1年半。ここまでの自己評価は?始めた当初、すぐに良いところまで行けるだろうみたいな感覚はありましたか?
やっぱり勘違いから始まっていますよね。蹴るのは得意だし、ゴルフもやったことがあるので、傾斜はある程度見えるだろうと思って出た最初の大会で34位。「フットゴルフって深いな」と思って猛練習して、2大会目でビギナーズラックもあって最終組に入りました。でも、最終ホールでマネジメントも何も考えずに蹴ったキックが OBになり「サッカーを捨てないと駄目だな」と悟りました。サッカー脳ではなくフットゴルフ脳があると気が付いた。そこから本当に始まった感じです。

1年半が過ぎましたけど、いまだに大きいミスが出てしまう。いつかは完璧なラウンドをしてみたいけど、タラレバが必ずある。現場で気付けよって話なんですが、終わってからやっと気付ける。この競技を続けている限り終わらない旅だと思いますが、大会の帰り道は毎回そんなことを思いながら車で移動しています。結構、移動距離が長いので…(笑)

フットゴルフ愛が伝わってきますね。どういうところが面白いと感じますか

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