アジア優位の共催大会 宮里優作は滑り込みで出場権
2019年 メイバンク選手権
期間:03/21〜03/24 場所:サウジャナG&CC(マレーシア)
2年連続出場の石川遼 優勝争い再現へ20アンダー目標
◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前(20日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7135yd(パー72)
前年大会に優勝争いを演じた石川遼が、スポンサー推薦を受けてマレーシアに戻ってきた。開幕前日はプロアマ大会に参加して18ホールをプレー。前週土曜日のコース入りから入念なコースチェックを重ね、本戦への準備を整えた。
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「アグレッシブに良いプレーができた」と振り返る前年は、第1ラウンドで132位と大きく出遅れたものの、第2ラウンド「66」と巻き返しカットライン上で決勝へ。3日目の「63」で首位に2打差まで迫った。最終的には5位タイで終わったが、「良いイメージと悪いイメージの両方あるが、全体的には良いイメージのほうが勝っている」という。
優勝には例年ロースコアが求められる大会。通算16アンダーをマークした昨年も、優勝スコアには5打届かなかった。「やっぱり20アンダーは必要ですね。去年よりも(芝を張り替えた)グリーンが硬いので、それがどう影響するかですけど。5アンダーを4日間、続けることを狙っていきたい」と、目標スコアを設定した。
スイングの状態について、現在はアイアンショットを一番の課題に挙げる。クラブは1月の「SMBCシンガポールオープン」から切り替えたマッスルバックモデルを継続使用。「打感も飛びも良く、ドライバーとのバランスがとりやすい」とクラブへの評価は上々だが、昨年から取り組む「フェースローテーションを抑える」スイングへの模索は今も続いている。
「最悪だった」と振り返る1カ月前の欧州ツアー「ヴィックオープン」では、「フェアウェイからグリーンの端にしか乗らなかった」と、アイアンの精度が定まらずに予選落ちした。調整を重ねることで「そのころよりは、半分くらいは良くなっている」と確かな復調を感じており、この日のプロアマラウンドでも3m前後のチャンスを多く演出した。
予選ラウンドでは、欧州ツアー通算28勝のアーニー・エルス(南アフリカ)と前年覇者のシュバンカー・シャルマ(インド)という注目組でプレー。フィールド一番の豪華なペアリングも、大会が向ける石川への期待の表れだ。(マレーシア・シャーアラム/塚田達也)