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キャディが後方に立って2罰打の李昊桐 物議にR&Aが見解

27日に閉幕した欧州ツアー「オメガドバイデザートクラシック」最終日。優勝したブライソン・デシャンボーとともに最終組を回った李昊桐(中国)は、72ホール目のバーディパットを打つ際に、キャディがプレーの後方線上に立っていたとして2罰打を科された。この一件は、その後大きな物議を醸している。

映像では、1m弱のバーディパットを打つ李の後方で、キャディのマイク・バローがラインを確認しているが、李がアドレスを取る直前にその場所から離れているように見える。

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欧州ツアーのキース・ペリーCEOは、大会直後の月曜日に欧州ツアー公式サイトで「まず、2019年1月1日に発効した新ルールに則れば、その厳格な定義に従った我々のレフェリーによる判断は正しかった。しかし、私の強い信念としては、このような状況でルールを適用する際に、レフェリーに裁量がないということは間違っており、すぐに対応されるべきだ」と声明を発表。

「私がこの件について話したすべての人が、私と同様に、李昊桐にはなんの悪意も意図もなかっただけでなく、彼のキャディのほんの一瞬の動きからなんのアドバンテージも得なかったと信じている。それゆえに、2罰打を受けて3位タイから12位タイへとなった結果は、ひどく不公平なことだというのが私の意見だ」として、すでに個人的には話したというR&Aのマーティン・スランバーズ最高責任者と、近日中にあらためて議論することを宣言した。

それに対して、R&Aとスランバーズ氏もすぐに「我々は欧州ツアーのレフェリーによって裁定された李昊桐の件について調査をして、それが正しい判断であったことに合意する」とコメント。そして、議題となっている“新ルールの解釈”、“レフェリーの裁量”について、以下の見解を示した。

「新しいルールについていくつかの勘違いがあるので、私はそのルールが、プレーヤーがスタンスを取り始めてから、キャディがそのプレーヤーの後方に立ついかなる機会も防ぐものであることを指摘したい。選手がプレーの線を確認する意図があるかどうかは問題ではない」とし、「(ルールが)より理解しやすく、安定して運用されるために、ルールの適用において裁量の要素はない」と明言した。

R&AはSNSでスタンスを取り始める定義について、「どちらかの足が最初にポジションに入るときを含む」と補足している。

【ゴルフルール 10.2b(4)】キャディーがプレーヤーの後方に立つことの制限。
プレーヤーがストロークのためのスタンスをとり始めてからそのストロークを行うまでは:
・プレーヤーのキャディはどのような理由であってもプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立ってはならない。
・プレーヤーがこの規則に違反してスタンスをとった場合、そのスタンスを解いたとしても罰を免れることはできない。
例外-パッティンググリーンの球:プレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、プレーヤーがそのスタンスを解いて、その後でキャディがその場所から離れるまでの間に再びスタンスをとらなければ、この規則に基づく罰はない。

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