谷原秀人（左）は宮里優作とともに5連戦中。タフなベテランは健在だ

◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 事前情報（11日）◇ガレインGC（スコットランド）◇7133yd（パー70）

欧州ツアーを主戦場にする谷原秀人は現在、5連戦の3試合目。4月の「スペインオープン」を最後にトップ10入りがない状況にも、夏場に来て「ゴルフの状態はそんなに悪くない。どうかみ合うか」と調子が結果に表れるのを待っている。

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今週に入って月曜（9日）、火曜（10日）にそれぞれ18ホールの練習ラウンドを行い、十分に調整。初体験のコースを「ワナというワナはない。（前週の）アイルランドに比べるとコースも広い」と評した。ただし、気象条件が小刻みに変わる英国リンクスでの戦いはあくまで「天気次第。良いスコアも悪いスコアも」と冷静にティオフを見据えている。

次週は今季初のメジャー出場となる「全英オープン」。それでも、谷原にとっては長いシーズンの1試合、シード確保のためにポイントの大きい1試合、という認識に過ぎない。「いつも頑張ってるから。おっさんも（笑）。でも楽しいよね、日本人が増えると。（宮里）優作もこっちに来たし」。今週は松山英樹とも久々に会い、日々の会話に花が咲いている。

いつも平常心のベテランだが、ひとつ気にかかるのは故郷のこと。今月上旬の豪雨により、地元の広島県尾道市も災害に遭い、広い地域で断水を強いられている。岡山県に住む姉の地域は冠水の被害も。「大変だね、日本が…」という声に、心配な思いをあふれさせていた。（スコットランド・ガレイン／桂川洋一）