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ウェストウッド復活までの軌跡

3年ぶりの優勝に涙したリー・ウェストウッド。3年前までは世界ランキング4位に君臨していたが、今週の「BMWインターナショナルオープン」を迎えたときにはそのランキングが215位まで下がっていた。

2000年、当時27歳のウェストウッドは欧州PGAツアーで5勝、14度のトップ10入り、年間平均スコアが69.6を誇り、7シーズンぶりに王者コリン・モンゴメリーを賞金王の座から引きずり下ろしたのだった。奥様のローリーはオメデタ。まさに人生がバラ色だった。「自分の中で何かが弾けて勢いに乗り自信がついてきたんだ」

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2001年シーズンも出だしは何度かのトップ10入りを果たし、まずまずの滑り出しだった。しかし6月「全米オープン」でまさかの予選落ち。その頃ウェストウッドは16ラウンド続けて70を切れないという状態だった。「自分にはトーナメントに勝てる実力があるはずなのに、ショットを真っ直ぐ打つこともできない」

2002年もウェストウッドの下り坂は続いた。首の故障とスイングの不安定さから苦しみは増していた。「スウィングは少しずつ良くなっているんだけど、でもスコアにつながらない。こんなにたくさんダブルボギー、トリプルボギーを叩いたことはなかったよ」

2003年7月、「スマーフィット・ヨーロピアンオープン」で38試合ぶりのトップ10入り。決勝ラウンドを69、69で回り9位フィニッシュ。そしてついに長きに渡りレッドベターについて改善してきた努力が実りはじめた。そして「BMWインターナショナルオープン」でついに63試合ぶりの優勝を手にした。その優勝会見では「最後の優勝から2年以上が経ってますからね。最高の気分ですよ。何度かもうゴルフなんて辞めてしまおうかとも思いました。その方が楽だったかもしれませんが、戦い抜きました。とにかく勝つことが好きなんです。どうしてもまたリーダーボードの首位になってギャラリーからの拍手が得たかった。3年かかりましたが今日味わった喜びで充分に苦労の価値がありました」と涙ながらの優勝会見だった。

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