「君はまだ終わっちゃいない」心の声で復活 世界トップ50入り狙うジョン・キャトリン
2021年 カズークラシック
期間:08/12〜08/15 場所:ロンドンGC(イングランド)
欧州ツアー「カズークラシック」注目の選手
今週、ヨーロピアンツアーの「レース・トゥ・ドバイ」はスコットランドからイングランドへと戻り、ロンドンGCで「カズークラシック」が開催される。注目すべき選手は誰なのか? 我々の識者で、スカイスポーツのプレゼンターであるキット・アレキサンダー、そして、かつてレディースヨーロピアンツアーで選手やコーチとして活躍し、プレゼンターでもあるソフィー・ウォーカーの意見である。それぞれ優勝予想に3選手を挙げた。
キットの予想
■ リチャード・ブランド
「全英オープン」を終えた48歳は、取るべくして取った休暇を経て、戦いの場に戻って来る。休暇前までの好調ぶりには目覚ましいものがあり、「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」で優勝したほか、トップ4に2度入り、メジャー2戦でも存在感を見せた。平均スコアは「69.69」でボギー回避率はツアー8位。グリーンを狙ったショットの精度はシーズンを通じて好調を維持している。このタイプのゴルフ場では、居心地良く伸び伸びとプレーすることだろう。
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■ デービッド・ロウ
私は先週も彼を選んだが、「ヒーローオープン」で4位タイに入ったラウを今回のリストから外す理由はどこにもない。徹頭徹尾、素晴らしいプレーを見せてフェアモントセントアンドリュースで「67」「67」「66」「68」と好スコアを並べ、ボギーは1週間を通して2つしかたたかなかった。友人や同胞が優勝することで選手が鼓舞されるのはよくあることだが、先週グラント・フォレストが優勝したことにより、彼は近い将来ヨーロピアンツアー2勝目を挙げることに楽観的でいることだろう。
■ チェイス・ハンナ
今年チャレンジツアーで好調を維持し、メインツアーへのステップアップを印象づけている選手たちを、私は引き続きひいきにしている。この米国人選手は直近3試合にあたる、チャレンジツアーの「ユーラムバンクオープン」、そしてヨーロピアンツアーの「カズーオープン」と「ヒーローオープン」で6位タイに入っている。それ以外にも、今年はチャレンジツアーで4度のトップ7入りを記録している。
ソフィーの予想
■ ベルント・ヴィースベルガー
私の一押しは、常にソリッドなパフォーマンスを見せてくれるオーストラリアのヴィースベルガーだ。ボールストライキングは素晴らしく、今季のパーオン率は71%とし、ティからグリーンにかけてのストロークゲインドは2位にランクインしている。平均ストローク「70」としているツアー8勝の彼は、「カズークラシック」のフィールドでは、最もランキングの高い選手。オリンピックを辞退した世界66位は、「ライダーカップ」へ向けたもう一押しへ、リフレッシュして臨む。
■ ジョン・キャトリン
「ISPS HANDAワールド招待」でジョンのことをつぶさに観察したのだが、その態度とコースマネジメントに感銘を受けた。ティからグリーンのストロークゲインドで1位にランクされているのも納得のプレーぶり。そして、ロンドンGCで開催された過去の大会のリーダーボードを見てみると、この能力が極めて重要であることが分かる。2021年にトップ5に2度、トップ10に3度入っており、ツアー3勝目を期待して今週の大会に出場する。
■ ビンセント・ノーマン
このスウェーデン人選手は、プロとして出場した最初のヨーロピアンツアー5大会で4度のトップ15入りを果たした。ルーキーの平均ストロークは「69.42」となっており、スタッツでは10位。1ラウンド平均のバーディ数は「4.63」でバーディマシーンである。2008年にこのコースで優勝したロス・フィッシャーのトータルスコアは通算20アンダー。バーディが鍵を握る。このツアーの新参者は、間違いなく注目すべき一人である。