ウィニングパットは“お先”で ケプカが憧れのウッズ&スコットを制す
2018年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/09〜08/12 場所:ベルリーブCC(ミズーリ州)
奮闘しつつ惜敗も ラームら欧州勢3人
最終日に「68」をマークし、「全米プロゴルフ選手権」を4位タイで終えたジョン・ラームは、自身がメジャー初制覇へ近づいていることを確信した。
スペイン出身のラームは、過去13カ月のヨーロピアンツアーで、「ロレックスシリーズ」2勝を挙げ、更に地元開催のナショナルオープンでも優勝した。世界最大の4大会で勝つだけの実力を備えていることに疑いの余地はない。
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破竹の勢いで世界のトップの仲間入りを果たしたため、世界ランク5位の彼が2016年にプロへ転向したばかりであることは忘れられがちだが、ベルリーブCCで充実の1週間を送ったラームは、ベスト5入りを果たした今春の「マスターズ」に続くメジャーでの上位フィニッシュになった。
ラームはゴルフコース上での感情の激しさにより、多くのファンを獲得するとともに批判も浴びてきたが、彼は自身のゴルフのメンタルが常に向上していることを信じている。
「素晴らしい気持ちだね」とラーム。「メジャーでトップ4入りだよ。これは今年2回目だからね。試合前にこの結果を提示されていたら受け入れていただろうね」。
「今週は大きな節目の大会だと思っていたし、僕のゴルフのメンタル的な側面に関しては、これまでより1000%も良くなっていた」。
「これを引き続き向上させられればと思っているし、お手本としてこれまでより断然優れた存在になれればと思っている。これは今週の目標の一つでもあったし、僕のキャリアの目標でもあるんだ。まだ始まったばかりだけれど、僕の大会でのパフォーマンスや良い行いがどんどん良くなり続ければと思うし、僕は常に大会に勝ちたいと思っているんだ」。
目下絶好調のフランチェスコ・モリナリは、この日ノーボギーの「67」をマークし、ラームと1打差の6位タイに入った。
「BMW PGA選手権」を制覇し、米PGAツアーでも勝利を飾ったモリナリは、先月、「全英オープン」でメジャー初制覇を成し遂げた。
先週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」では39位タイと振るわなかったが、年間最後のメジャーで2年連続してトップ10入りを果たしたことには満足している。
「まずまずの週だった」とモリナリ。「見ての通り何打か足りなかったわけだけど、先週を終え、良いゴルフをすることを目標とし、今週はそれを果たすことができた」。
「今日は、出だし6、7ホールでパットを決め切ることができず、スタートダッシュを決め損なってしまった。それでも、狙い続け、綺麗で良いラウンドをすることができた。今週には満足している」。
モリナリと並ぶ通算10アンダーで大会を終えたピータースは、ヨーロピアンツアー3勝を飾った実力通りの調子を取り戻しつつあることを印象づけた。
今季は思うような成績を残せていないベルギーのピータースは、17番でウォーターハザードに2回捕まってダブルボギーを叩くまで、一時は首位と1打差でプレーしていた。
「本当に良いプレーができた」とピータース。「今週の出来には満足している」。
「もちろん、これを受け入れるのは難しいけれど、僕は1年半ほど、とても苦しい時期を送ってきたので、ようやく良いプレーができるのは良いことだね。とても嬉しいよ」。
「とにかく優勝争いできてよかった。なにか良いプレーができれば、勝てるんじゃないかと感じもしたけれど、こういうのはこれまでの大会で感じたことはなかった。ここでそれができて良かったよ」。