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2018年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:シネコック・ヒルズGC(ニューヨーク州)

ケプカがシネコック・ヒルズで歓喜の連覇

ブルックス・ケプカトミー・フリートウッドのチャージを振り切り、29年ぶりとなる「全米オープン」タイトル防衛の快挙を達成した。

首位タイで最終日を迎えた米国のケプカを6打差で追うフリートウッドだったが、昨季の「レース・トゥ・ドバイ」王者は大会レコードに並ぶ「63」をマークしたことで、ケプカとわずか1打差まで追い上げた。

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フリートウッドはその後、自身初のメジャー制覇のゆくえを知るため、2時間以上も気を揉みながら待たされることとなった。結局ケプカは後半を「35」とし、この日「68」をマークして1打差で逃げ切ったのである。

ケプカはこの勝利により、1989年のカーティス・ストレンジ以来となる「全米オープン」連覇を達成。同一メジャーの2連覇は、2008年にパドレイグ・ハリントンが「全英オープン」2勝目を挙げて以来となる。

フリートウッドによる「63」は、「全米オープン」の最少ストロークタイ記録であるとともに、メジャーの最終日における最少ストロークにも並ぶ記録。ジョニー・ミラーがオークモントでの「全米オープン」で優勝を遂げた、最終ラウンドに同スコアマークしてから45周年目での達成となった。

3位には通算3オーバーとした世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン。さらに1打差の4位には「マスターズ」王者のパトリック・リード、2打差の5位には米国のトニー・フィナウが入った。

通算6オーバーの6位にはイングランドのティレル・ハットンとスウェーデンのヘンリック・ステンソンに加え、ダニエル・バーガーザンダー・シャウフェレの米国人コンビが入った。

欧州の下部チャレンジツアーで頭角を現したケプカは、13年に同ツアー4勝を挙げて欧州ツアーへの昇格を果たした。彼にとってこれは欧州ツアー3勝目となり、初優勝は2014年の「トルコ航空オープン」で果たしている。

「こんなことが達成できるとは夢にも思っていなかった。本当に素晴らしいし、これ以上嬉しいことはないよ。僕らは今週、一時は7オーバーまでいったのを懸命の努力で挽回した。これはとても特別なことだね。全米オープンは膨大な自制心が必要とされるんだ。パターの名手でなければならないし、とにかく悩まずにパットしなければならない。僕は試練を楽しんだし、限界に達するプレーを楽しんだよ」。

28歳のケプカは2番で6メートルのバーディパットを沈め、通算2オーバーとして1打差の首位に抜け出すと、続く3番では2打目をピンそば1.2メートルに絡めて後続との差を2打に広げた。

一方、見事なスタートを切ったリードは、出だし3ホールを連続バーディとすると、パー5の5番では6メートルのバーディパットを沈めて1打差に迫った。

ケプカも2オンに成功した5番(パー5)でバーディを奪ったが、リードが素晴らしいティショットを放った7番でバーディを奪い、ケプカがティショットを右に曲げた6番をボギーとしたことで、この2人が首位に並ぶ展開になった。また、この時点でフリートウッドは2人の1打後方まで迫っていた。

パターが冴えたイングランドのフリートウッドは、2番で15メートルを沈めると、3番では5.7メートルを決めて通算7オーバーとした。フリートウッドは6番の第2打と7番(パー3)のティショットをピンに絡めて優勝争いに名乗りを上げるも、9番ではボギーを叩いて後退する。

盛り返しが必要だった27歳のフリートウッドは、12番で再びロングパットを沈めると、続く13番ではタップインでバーディ。パターの冴えは止まるところを知らず、14番ではグリーン手前から6メートル沈めると、15番では9メートルを沈めて、歴史の1ページに自らの名前を書き加えた。

リードは9番、11番、そして12番でボギーを叩いて後退。対するケプカはピンそば2メートルにつけた10番でバーディを奪うと、続く11番ではティショットをタフな場所へ打ちこみ、さらにバンカーに捕まりながらも、ここを寄せワンのボギーでしのぐなど、後半に入っても随所に素晴らしいプレーを披露した。

14番ではティショットを曲げながらもパーセーブ。見事なショットでピンに絡めた16番(パー5)ではリードを2打に開くバーディを奪い、最終ホールはボギーでも優勝という状況を作り上げた。

ジョンソンはこの日、波に乗ることができず、4バーディ、4ボギーの「70」でコースを後にした。一方のリードは15番でバーディを奪いながらも、最終ホールをボギーとして「68」にとどまった。

フィナウは最終ホールでダブルボギーを叩いて「72」とし、単独5位で大会を後にした。ハットンとステンソンはそれぞれ「69」と「71」をマークし、シャウフェレは「68」をマークした。

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