WGC初出場の今平周吾 開幕前は調整と情報収集
2017年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/26〜10/29 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
欧州ツアー発 上海で注目の3人とは
中国へと移動する今週は、「WGC HSBCチャンピオンズ」。13年の歴史で大会を12回開催している難関のシェシャンインターナショナルGCが戦いの舞台となる。
今年の上海には世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソン、ディフェンディングチャンピオンの松山英樹、世界5位のジョン・ラーム(スペイン)、そして「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るトミー・フリートウッド(イングランド)など、過去最高のフィールドが集結。この強豪揃いのフィールドに、フリートウッドを含む39人のヨーロピアンツアーメンバーが挑むことになる。
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全長7261ヤード、パー72の同コースでは近年、好スコアが続出している。直近の4大会中、3人の王者は通算20アンダー以下のスコアを出しており、今年もリーダーボードには“赤字”が並ぶことが予想される。それを考慮した上で、データの達人は次の3人を注目選手としてピックアップした。
◇本命/ ジャスティン・ローズ
出場した直近の4大会すべてでトップ10入りを果たしているジャスティン・ローズ(イングランド)は、好調のまま今大会を迎える。ローズがこれまで当地でのプレーをエンジョイしているのは明らか。過去に3回出場し、2度のトップ10入りを果たしている。
リオ五輪金メダリストは、8カ国でヨーロピアンツアーの大会を制しており、遠征先で良いプレーをする傾向にある。今週のフィールドで、シェシャンでの平均スコアが70を下回っているのは6人のみであり、過去12ラウンドで通算25アンダーをマークしている37歳のローズはそのひとりだ。
当地ではパー5のスコアメークが常に重要となってきたが、ヨーロピアンツアー9勝のローズは、今季パー5の平均スコアが4.53で4位にランクインしている。すべてにおいて、今週もローズが良い一週間を送ることを示唆している。
◇対抗/ロス・フィッシャー
「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」、そして「イタリアオープン」と、2戦連続の2位を経て今週の大会に臨むロス・フィッシャー(イングランド)のゴルフは明らかに良い状態にあり、その2戦で彼を上回ったのは同胞のティレル・ハットンただひとりである。
今季ヨーロピアンツアーの平均スコアを「70.35」としてトップ10にランクインしているフィッシャーが、「レース・トゥ・ドバイ」で目下4位と好位置につけているのはなんら驚きではない。今週のコースではティからグリーンにかけての精度が鍵を握る。36歳のフィッシャーは2017年シーズンのパーオン率が約75%で、こちらもトップ10にランクインしている。
ツアーきってのストレートヒッターのひとりであるフィッシャーが過去に4回出場した「WGC HSBCチャンピオンズ」で好成績を挙げているのは不思議でもなく、特にここ2年は3位と6位に入り、両年合わせて通算31アンダーと素晴らしいパフォーマンスを見せている。
◇ダークホース/ベルント・ヴィースベルガー
ショット力が重要なこのコースで常に上位に絡んでいるベルント・ヴィースベルガー(オーストリア)は、現在「レース・トゥ・ドバイ」で11位につけながらも、注目選手のひとりとして大会を迎えるわけではない。「KLMオープン」でのトップ10入りがヴィースベルガーにとって、ここ最近の最高順位となっている。しかし、今季の中国におけるパフォーマンスとなると、4月に「深センインターナショナル」を制し、その翌週の「ボルボ中国オープン」で4位タイに入った32歳のヴィースベルガーをしのぐ者はいない。
彼はこれまで「WGC HSBCチャンピオンズ」に3回出場し、そのすべてでアンダーパーをマークしているほか、4回60台でラウンドしている。今週は相性の良い中国で刺激を受けるヴィースベルガーに期待したい。