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チャプルテペクGCのコースガイド キーホールを解説

2017/03/02 11:00

メキシコの首都で初めて開催されることになった世界ゴルフ選手権「WGCメキシコ選手権」が行われる今週は、チャプルテペクGCで世界最高峰の選手たちがティアップする。7,330yd、パー71の同コースは、市内のナウカルパン地区にあり、1968年のオリンピックで使用された収容48,000人のスタジアム、エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオから約20キロの場所に位置している。

1921年に開場した同コースは、1944年から1960年にかけて定期的にPGAツアー・ラテンアメリカの「メキシコオープン」開催地となっており、その後も4度にわたり同大会の開催コースとなり、メジャー王者のベン・クレンショーやロベルト・デ・ビセンソらが優勝を遂げている。

海抜2,200mにあり、通常よりも飛距離が出るとあって、コースは飛距離の精度に対して報酬が与えられる設計になっている。タイトなティショットは精度が要求され、町に向かって傾斜するグリーンはとてもトリッキーだ。フェアウェイを囲む木立は密集しており、ティショットで大きなミスを犯した場合、2打目でグリーンを狙える選択肢はほとんどなく、大体はパンチショットでフェアウェイへ戻すだけになるだろう。

コースにウォーターハザードは2カ所しかないが、どちらもパー3の7番と17番のグリーンをしっかりとガードしている。

ほとんどの選手にとって初めてのコースということもあり、当サイトではゴルフディレクターのマヌエル・インマン氏にコースの攻略法について聞いてみた。チャレンジツアーで競技経験のあるインマン氏は、14年間に渡りメンバーとして同コースと関係を持っており、今週、選手たちはしばしば当惑の表情を浮かべながらも、コースの与えるチャレンジを楽しむことになるだろうと述べた。

■概要

「このコースはそんなに長くありません。というのも、ここは標高が高いので、何にせよボールは良く飛びますからね。今の選手たちの飛距離を考えると、コースの長さで試練を与えるには、全長8,000ydを超えるコースにしなくてはなりませんので、ここではそれは問題外ですね。ここでは位置取りとショットの形成が問われます。この標高では、飛距離のコントロールが重要なのです」。

「グリーンに関しては、ここは傾斜がきつくとてもトリッキーです。コースは町へ向かう下り斜面に造成されており、ラインは見た目とは違う切れ方をすることがあります。パットの名手であれば、見た目と実際のラインが違って見えるので、しっかり打つのが難しいでしょう。本来はカップ右側いっぱいに打つべきところをカップ左側に打ってしまうということもあるので、とても奇妙に感じるんですよ」。

「それは、1、2mの短いパットでも起こりますので、選手たちがボールの切れ方に首を傾げ、一歩下がって何が起こったのかを見つめ直すというシーンがあっても驚きではないですね。我々(メンバー)は、ここのメンバーでない友人をよくからかうんですよ。我々はラインを知っていて、彼らは知らないわけですから」。

■ショット形成の重要性 キーホール解説

「ショットを形成し、どちらのサイドにも曲げなければならないので、選手たちは気に入ると思います。全てのショットが右曲がり、あるいは左曲がりというわけではなく、とても均整が取れているのです。それだけに、選手たちは弾道をコントロールしなければなりません。

「バックナインはとても手強い10番ホールから始まります。ここは、ドライバーを使うのであれば、最もフェアウェイをキープするのが難しいホールの1つです。(パー5のこのホールは)2オンも狙えますが、それにはドライバーで強いドローを打ち、2打目は強いフェードを打つ必要があります。これが、優れたショットメイキングが必要とされるという意味なんですよ」。

「18番はティショットで強いドローが要求され、奥から手前に傾斜するグリーンは非常にタフですね。ピンハイで1.5mにつけたとしても、それが60cmほど曲がるラインということもあり得ます。表面が平坦ではありませんので、グリーンがホールを守っているのです。また、あのホールではティショットでドローを打たなければならないことを知っておくことが重要です。ストレートに打つと、右のラフか右のバンカーに捕まってしまいます」。

コースの概要を説明したインマン氏は、オープニングのパー4を含む5ホールを、選手のラウンドの出来不出来を左右する鍵となるホールであると位置づけた。

・1番ホール (パー4) 316yd
「1番と2番は短いパー4です。1番はワンオン可能で、2番もワンオンする飛ばし屋がいたとしても驚きではありません。ただし、1番はグリーンが非常に難しいですね」。

「(ティショットを)フリンジ、あるいはガードバンカーまで運んだとしても、バーディを奪うチャンスが皆無ということもあり得る驚くべきホールです。全ては次のショットへの位置取り次第です。とはいえ、316ydですから、グリーンを狙いに行くことでしょう。1番ホールは簡単なバーディもあり得るし、選手の心をかき乱すこともあり得ます。たった316ydながら、我々はボギーを叩く選手を見ることになるでしょう。しっかりしろよ、と言うべきでしょうか」。

・5番ホール(パー4) 445yd
「フェアウェイキープということになると、私にとって5番は最も難しいホールの1つですね。長くはありませんが、フェアウェイは右へ傾斜しながら、ホールは左へ曲がっています。これは私の目には馴染まない」。

「長年、私は多くの人があそこでフェアウェイを外すのを見てきました。フェアウェイを捉えさえすれば、そこまで難しくありません。また、木々がたくさん茂っており、そこへ打ち込むと牢獄へ入ったも同然です。あの木々に打ち込むと、ほぼ100パーセント、パンチショットで出すだけになりますし、あの木々の中からグリーンが狙えるのは本当に稀なケースですね」。

・7番ホール (パー3)235yd
「7番はコースで最高にして最難関のホールです。小さいグリーンへ向かう235ydのパー3で、グリーン前方は大きな松の木がガードしています。あの木はグリーンの4分の1、あるいは半分ほどを遮っています。それだけでもタフですし、これで風が吹くと逃げ道はなくなります。このホールでは多くのボギーやダボが出ることでしょう」。

・8番ホール(パー4)525yd
「8番は我々メンバーにはパー5として営業していますが、大会ではパー4になります。ご存知の通り、本来パー5のホールをパー4に変更すると難しくなります。また、グリーンはとても小さく、木々やバンカーに守られています。グリーンへ向け開けた場所から2打目を打つには、ティショットでフェードを打たなければなりません。そのようにショットを形作れないと、毎日バーディやパーで上がるには厄介なホールになりますね」。

・16番(パー4)403yd
「16番は選手たちがプレーする短いパー4では、最も難しいホールの1つになるでしょう。というのも、ここはグリーンがとても難しいのです。ピンポジション次第では、パーで御の字となります。ただ一カ所、前方右に切られたときは、イーグルやバーディが出るでしょうが、それ以外の場所はとても難しくなります」。

■スコア予想

「すごい選手たちですので、スコアは低くなると思います。ただ、通算20アンダー後半まで伸びるようであれば、驚きではありますが。弾道と距離のコントロールができる選手が好成績を残すでしょう。ここは標高がとても高く、60ydくらいに感じる80ydのショットを打つのは難しいものですからね」。

「私はここで、4度、9アンダーをマークしました。それ以上はありませんが、とにかくパッティングの出来次第ですね。完璧に打ったと思った1mのパットが入らない、というのがあるかないかなんですよ。ここでパットを決めるのは難しく、そこが鍵になるでしょう」。

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