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2016年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)
ロイヤルトゥルーンGCに関する6つの事実
2016/07/14 07:53
130年以上の歴史を持つロイヤルトゥルーンGCは、世界最古のゴルフクラブの一つ。今週9度目の「全英オープン」が行われる同コースは、選手たちに伝統的なリンクスの試練を与えるだろう。ここで開催された直近の6大会では、全て米国人がクラレットジャグを勝ち取っている。今年の「全英オープン」の舞台について、知られていない6つの事実を紹介しよう。
「全英オープン」で最短と最長のホール
これまで「全英オープン」は14のコースで開催されてきたが、ここ以外の13コースには同コースの8番より短いホールもなければ、6番より長いホールもない。郵便切手の名で知られるショートホールの8番は123ヤードしかなく、今年はR&A の裁量で更に短くすることもできる。対照的に、海岸沿いに伸びる6番は601ヤードの威容を誇る。
世界最古のクラブセットの持ち主
ロイヤルトゥルーンGCは現存する世界最古のクラブセットの持ち主である。約600年前のアダム・ウッド・クラブは、弓道の訓練の妨げになるからとゴルフを禁止にした王、ジェームズ2世の治世に作られた物である。1999年、ゴルフの殿堂はこの8本のクラブを230万ポンドで買い取りたいと持ちかけたが、クラブのメンバーたちは売却しない決断を下した。
8番ホールは元々郵便切手とは呼ばれていなかった
ロイヤルトゥルーンGCで最も有名なホールは、短いパー3の8番である。1878年にウィリー・ファーニーにより設計され、後にジェームズ・ブレイドにより改修された同ホールは、元々、“エルサ”と呼ばれていた。これはティボックスから見渡せる岩の島の名に由来していたのだが、後年、スコットランド人ゴルファーのウィリー・パークの残した「グリーンは郵便切手の大きさ」という言葉に因み、“郵便切手”と言う呼び名に変えられた。
元々は5ホールしかなかった
1878年に24人の地元の熱心なゴルファーにより設立された際、ロイヤルトゥルーンGCには5ホールしかなかった。7年後の1885年に18ホールのコースとなったトゥルーンは現在、45ホールとなっている。その内訳は、18ホールのチャンピオンシップコース、18ホールのポートランドコース、そして9ホールのパー3コースとなっている。
グリーン外からのホールアウトで勝負が決した初めての「全英オープン」
ロイヤルトゥルーンGCで初めて「全英オープン」が開催されたのは、約100年前の1923年のこと。この時は劇的な勝ち方でイングランドのアーサー・ヘイバースが優勝した。ヘイバースは72ホール目にガードバンカーに捕まったが、米国のウォルター・ヘイゲンと優勝争いを繰り広げていた若きイングランド人のバンカーショットが、直接ホールインし、1打差でクラレットジャグを勝ち取った。
ジャックの全英デビュー
1962年、その1ヶ月前にオークモントで「全米オープン」を制した22歳の米国人選手がロイヤルトゥルーンGCにやって来た。彼の名はジャック・ニクラス。そして、これが彼の「全英オープン」デビューだった。その後、3度クラレットジャグを掲げたゴールデンベアーだったが、「全英オープン」初ラウンドではリンクスゴルフの難しさを味わった。彼は11番ホールで10打叩くなど、その日のロイヤルトゥルーンを「80」でラウンドしたのである。結局、ニクラスは34位タイで大会を終え、その年はアーノルド・パーマーが3度目にして最後の「全英オープン」制覇を果たした。