ヴィースベルガーが逃げ切りでツアー5勝目
2019年 メイド・イン・デンマーク
期間:05/23〜05/26 場所:ハイマーランド ゴルフ&スパリゾート(デンマーク)
接戦を制したヴィースベルガーがデンマークで戴冠
ロバート・マッキンタイアとの接戦を制したベルント・ヴィースベルガーが「メイド・イン・デンマーク」でヨーロピアンツアー5勝目を挙げた。
オーストリアのヴィースベルガーは同組のマッキンタイアに1打差をつけ最終日のハイマーランドG&SRをティオフしたが、15ホールを終えた時点で並ばれた。
パー3の16番で素晴らしいティショットを見せたヴィースベルガーがバーディで一歩抜け出すと、17番ではマッキンタイアがティショットをOBとしたことで、33歳が2打差のリードを持って18番ティに立った。
最終ホールでは、スコットランドのライバルがパーとするなか、ヴィースベルガーはティショットをハザードに入れながらもボギーとして「66」をマークし、通算14アンダーで優勝を飾った。
通算11アンダーの3位には同じくこの日「66」をマークしたフランスのロマン・ランガスクが入り、9アンダーの4位タイには、アイルランドのポール・ダン、スペインのパブロ・ララサバル、クリス・ペイズリーとオリバー・ウィルソンのイングランド人コンビ、そしてドイツのマックス・シュミットが入った。
昨年は手首のケガにより7カ月間戦列から離れていたことのあったヴィースベルガーだが、2019年の「レース・トゥ・ドバイ」では復帰13試合目で勝者の輪に戻った。
「昨年は険しい1年だったので、今回のことは全く予期していなかった。勝利が簡単なことはないから」とヴィースベルガー。「これは最高の勝利。昨年何があったかを考えるとね」
「僕は今あるところに戻って来るに当たり、本当に多くのすばらしい人々に支えられて来た。本当に多くの支援を受け、その間はすばらしいものだったし、こういう形で恩返しができたことを誇りに思う。昨年、僕のそばにいてくれた人々にすごく感謝している」
「ここでの1週間はすばらしいものだったし、自分自身をとてもエンジョイした。スタートから自分のプレーぶりは気に入っていた」
ヨーロピアンチャレンジツアー上がりのマッキンタイアにとっては、15度目のヨーロピアンツアー出場で2試合連続の2位となった。
マッキンタイアに1打差をつけてスタートしたヴィースベルガーは、第2打をピンそば3メートルにつけた1番と7.5メートルのパットを沈めた3番でバーディを奪い、リードを3打に広げた。
しかし4番では、ヴィースベルガーのティショットはわずか156ヤードしか前に行かず、2打目もトラブルとなり、3打目でグリーンをとらえ損ねてダブルボギーとすると、2打目を1.5メートルにつけたマッキンタイアがバーディを奪い、ヴィースベルガーは単独首位の座を明け渡すこととなった。
マティアス・シュワブとララサバルが動きを見せたことで、一時は4人が首位に並ぶ展開になったが、パー5の5番ではマッキンタイアが教科書通りのやり方で、ヴィースベルガーがラフからの美技でそれぞれバーディを奪い、再び最終組のデュオが首位タイで抜け出した。
その後、ヴィースベルガーがパー3の6番でティショットを1.8メートルにつけて連続バーディを奪い、ダブルボギーからのバウンスバックを完了させて一歩抜け出すと、7番では見事な2打目からバーディをお膳立てしたマッキンタイアが再び首位タイに並んだ。
パー5の8番では、首位の両者がともに2オンに成功してバーディを奪ったが、同じくパー5の11番ではヴィースベルガーが66ヤードの第3打を直接決めてイーグルを奪い、瞬時に2打のリードを築いた。
しかし、13番では粗末なバンカーショットを打ったヴィースベルガーがボギーをたたいたのに対し、マッキンタイアは3.6メートルのバーディパットをねじ込み、一気に2打差を縮めて再び首位を分け合うこととなった。
ワンオン可能なパー4の14番では、ティショットをグリーンエッジまで運んでイーグルパットを残したマッキンタイアと、寄せワンを決めたヴィースベルガーがともにバーディを奪い、優勝争いは完全に一騎打ちの様相を呈した。
シグネチャーホールの16番では、ハイマーランドの丘に大勢のギャラリーが陣取るなか、ティショットをピンの間近に運んだヴィースベルガーがバーディを奪って再び抜け出し、1打差で17番を迎えた。
17番ではティショットを大きく左へ曲げたマッキンタイアがたたき、続く18番ではティショットを右に曲げたヴィースベルガーがボギーをたたいた。
3位に入ったランガスクは5番と10番でバーディを奪った。11番ではボギーをたたいたが、その後、12番、13番、14番、そして17番でバーディを奪ってバウンスバックを遂げた。
ペイズリーは今週の最小スコアに並ぶ「65」をマーク。その1打差の9位タイにはシュワブ、アレハンドロ・カニサレス、マシュー・サウスゲートが入った。