ラッセル・ノックスの略歴
2018年 アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン
期間:07/12〜07/15 場所:ガレインGC(スコットランド)
「スコットランドオープン」で知っておくべき5つのこと
2018年シーズンの「ロレックスシリーズ」第5戦となる「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」は、2015年以来となるガレインGCでの開催となる。ここで同大会で知っておくべき5つの事柄を紹介しよう。
連戦の「ロレックスシリーズ」
「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」は今季の「ロレックスシリーズ」第5戦であり、「HNAフランスオープン」、そして先週の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」と3週連続開催となった同シリーズの3戦目にあたる。
賞金総額は700万ドル(約7億7000万円)に上り、更に「ライダーカップ」ポイントも5割増とあり、今週は9月にパリで開催される隔年開催のビッグイベントでトーマス・ビヨーン率いるチーム入りを狙う選手にとっては、欧州ポイントリストで上位に浮上する絶好の機会となる。
地元の期待
先週の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」で「ロレックスシリーズ」初制覇を遂げたばかりのラッセル・ノックスは、史上初の「ロレックスシリーズ」連続優勝を目指して地元のスコットランドに凱旋する。
ノックスはバリーリフィンにて、プレーオフでニュージーランドのライアン・フォックスを下す劇的な勝ち方でヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。この勝利により、ノックスは男子世界ランクでトップ50(49位)に返り咲き、欧州ライダーカップポイントでは8位、そして「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでは5位にジャンプアップした。
米国勢襲来
今週は2018年の「マスターズ」王者のパトリック・リードに加え、共に「スコットランドオープン」で優勝経験のあるリッキー・ファウラーとフィル・ミケルソンが米国勢の先陣を切る。この3人は世界ランキングで何れもトップ20に入っている。
この他にも、米国からはマット・クーチャー、チャーリー・ホフマン、ピーター・ユーライン、ケビン・チャッペル、ジュリアン・スリ、ハロルド・バーナーIII、ルーク・リスト、デービッド・リプスキー、ダニエル・イム、そしてチェイス・ケプカらが出場する。
2週連続優勝
2013年にキャッスルスチュワートで開催されたこの大会を制し、更にミュアフィールドでクラレットジャグを獲得してメジャー5勝目を飾ったフィル・ミケルソンは、「スコットランドオープン」と「全英オープン」を2週連続で制覇した史上初の選手となった。
「スコットランドオープン」で最終ホールをパーとすれば優勝だったミケルソンは、ブランデン・グレースとのプレーオフを余儀なくされた。しかし、プレーオフ1ホール目でミケルソンがウェッジのショットをカップのわずか数インチにつけたのに対し、グレースがバーディを決め損なったことで勝負は決した。
翌週、ミケルソンは54ホール終了時点で首位のリー・ウェストウッドに5打の遅れを取っていたが、最終日に「66」をマークし、最後は2位のヘンリック・ステンソンに3打差をつけてクラレットジャグを勝ち取った。
再びガレインへ
前回ガレインで開催された2015年大会では、最終の72ホール目でバーディを奪ったリッキー・ファウラーが同胞のマット・クーチャーを退け、ヨーロピアンツアー初制覇を果たした。
ファウラーは「ザ・プレーヤーズ選手権」を制した数カ月後、2度目の出場となった「スコットランドオープン」では、最終ラウンドの14番でボギーを叩いたことで、2打差で首位を追う状況にあった。しかし、ファウラーは15番、16番、そして18番でバーディを奪う猛チャージを見せ、通算11アンダーでクラブハウスリーダーとなっていたクーチャーを追い抜いた。
今週は世界のトップ50から16人、そしてトップ10からは6人が出場するため、劇的な日曜の結末に期待が高まる。