アレックス・ノレンがツアー10勝目 谷原秀人は56位
2018年 HNAフランスオープン
期間:06/28〜07/01 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
ノレンがフランスでロレックスシリーズ2勝目を飾る
ル・ゴルフ・ナショナルの上がり3ホールで2バーディを奪ったアレックス・ノレンが「HNAフランスオープン」を制覇し、劇的な最終ラウンドの末に「ロレックスシリーズ」2勝目を挙げた。
首位と7打差で最終日をスタートしたスウェーデンのノレンは、「35」でハーフターンした時点でも優勝からは遠いかに見えた。
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ノレンは12番、16番、そして17番でバーディを奪い、「67」をマークしてクラブハウスターゲットを定めるも、この時点でもコース上で首位を走るジュリアン・スリの後方にいた。
しかし、米国のスリが第2打を池に入れた18番でダブルボギーを叩き、イングランドのクリス・ウッドが15番と17番でボギーを叩いたことで、ノレンはパリで勝者となった。
スリとウッドは首位と1打差で大会を終了。この日「65」をマークしたスコットランドのラッセル・ノックスも2位タイで大会を後にした。この結果により、ノックス、スリ、そしてスウェーデンのマーカス・キンハルトが今月開催の「全英オープン」の出場権を手にした。
2打差の首位で最終日をスタートしたキンハルトだったが、この日は「76」と崩れ、世界5位のジョン・ラーム、そしてイングランドのマシュー・サウスゲートと並ぶ通算5アンダーの5位タイで大会を終えた。
首位と3打差の8位タイには世界2位のジャスティン・トーマス、スウェーデンのアレクサンダー・ビョーク、そしてホルヘ・カンピージョとセルヒオ・ガルシアのスペイン人コンビが入った。
ノレンの直近の優勝は、「ロレックスシリーズ」初開催となった2017年「BMW PGA選手権」でのものであり、このときもウェントワースクラブでの日曜に見事「62」をマークし、大逆転でトロフィーを手にしている。
「コースでプレーしている以上、本当にこの勝利が欲しいと思っていたけれど、今日優勝できたのは信じられない感じだね」とノレン。「僕はこのために練習を積んでいる。ただ、今日はもしかしたらプレーオフには残れるかもしれないと思っていたけど、この結末は非現実的で予想していなかった」。
これでノレンはヨーロピアンツアーでの勝利数を10に伸ばすと共に、ここ4年間での7勝目を挙げ、連続勝利シーズンを4季に伸ばした。
また、この勝利は隔年開催の「ライダーカップ」初出場を目指すノレンにとって、今年9月の同大会の開催コースがル・ゴルフ・ナショナルであるだけに、欧州代表としてのプレーへ向けこの上ない準備となった。
「もし僕がチームに選ばれれば、多くを意味することになる」とノレン。「ここには良い思い出がある。始めの2年は、ここで勝つことはないだろうと思われるものだったけれど、過去3年は良い成績を残すことができた。それが大いに役立ったね」。
スリは素晴らしいティショットを放った2番でタップインバーディを奪うと、パー5の3番でもバーディを奪い、続く4番をボギーとした。
ウッドはティショットを深いラフに入れた3番でラフからの脱出に失敗するトラブルに見舞われ、チップショットのミスもあってこのホールをダブルボギーとした。
一方、同ホールで1.8メートルのバーディパットを沈めたキンハルトはリードを4打差に広げるも、ティショットをラフに入れ、3打目をカートパスに打ち込んだ続く4番でトリプルボギーを叩いて後続に付け入る隙を見せた。
キンハルトはこの後、8連続パーとしたのに対し、パー5の9番で残り251ヤードの第2打をピンそば1メートルにつけてイーグルを奪い、続く10番では1.2メートルのバーディパットを決めたスリが首位に並ぶ展開となった。
一方、ノレンはティショットをタップイン圏内につけた2番でバーディを奪うと、4番でボギーを叩くも、ピンそば3メートル以内につけた5番と12番でバーディを奪ったが、それでもこの時点で首位との差は3ストローク開いていた。
9番で2オンに成功したウッドは、10番でも2.4メートルのバーディパットを決めて首位に並ぶ。対するスリは14番で単独首位に抜け出すも、続く15番でボギーを叩いて後退する。
ノレンは16番で1.5メートルのバーディパットを沈めると、続く17番では長いバーディパットを決め、クラブハウスリーダーとしてプレーを終えた。
その後、スリのダブルボギーにより、勝負はウッドとノレンの一騎打ちとなるも、ウッドがグリーンを外した15番と17番でパーセーブに失敗したことで、タイトルはノレンの手に渡った。
ノックスは5番、8番、9番、10番、11番、そして14番でバーディを奪い、ノーボギーのラウンドで「65」をマーク。
キンハルトは13番でボギーを叩くと、15番ではダブルボギーを叩いて後退。一方、サウスゲートは17番こそボギーとするも、1番、3番、4番、8番、9番、14番、そして16番でバーディを奪う猛チャージでリーダーボードを駆け上がった。
ラームは首位タイで迎えた12番でトリプルボギーを叩くと、16番のバーディで望みをつなぐも、18番で池に捕まって万事休すとなった。
ガルシアは池に2回入れた1番でのトリプルボギーから見事な立て直しを見せるも、最終ホールで再び池に捕まってダブルボギーを叩き、この日のスコアを「74」とした。
カンピージョは6バーディ、1ボギーの「66」をマークし、ビョークは「70」、そしてトーマスは「71」をマークして大会を終えた。