イタリアの新星・パラトーレが初優勝 地元ステンソンは26位
2017年 ノルデアマスターズ
期間:06/01〜06/04 場所:バーセベックG&CC(スウェーデン)
パラトーレがスウェーデンでツアー初制覇
バーセベックG&CCでクリス・ウッドとマシュー・フィッツパトリックに競り勝ったレナート・パラトーレが「ノルデアマスターズ」を制覇し、ヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。
首位のウッドと1打差で最終日をスタートしたイタリアのパラトーレは、上がり3ホールで連続してパーセーブを見せ、この日は「70」をマークして通算11アンダーとし、イングランドのウッドが勝負をプレーオフに持ち込むには最終ホールをパーで上がらなければならない状況を作った。
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20歳のパラトーレがクラブハウスで見つめるなか、ウッドは最終ホールのティショットを左へ曲げて木々に打ち込み、このホールをボギーとしたため、パラトーレは、「ゴルフシックス」でタッグを組んだ同胞のマッテオ・マナッセロが優勝した2013年の「BMW PGA選手権」以降では最年少での優勝を達成した。
1週間を通してのべ86,100人のギャラリーが詰めかけたマルメに雨が降りしきるなか、タイトル防衛を狙ったフィッツパトリックは、最終ホールでバーディを奪い、「68」をマークして通算10アンダーのクラブハウスターゲットを設定するも、残念ながらプレーオフには1打及ばなかった。
通算9アンダーの4位タイには南アフリカのジョージ・クッツェーとデンマークのトービヨン・オルセンが入り、1打差の6位にはフランスのマチュー・パボンが続き、更に1打差の7位にはウェールズのジェイミー・ドナルドソンが入った。
ヨーロピアンツアー83戦目にして初勝利を遂げたパラトーレは、これで公式世界ゴルフランキングを150位以内に押し上げることが確定した。
「今は本当に信じられないくらい素晴らしい気持ちですし、とても満足しています。この勝利は多くを意味しますし、こんなに素晴らしい大会で勝てたのは、自分にとって良かったです。初優勝ですので、一生忘れませんよ」とパラトーレ。
「優勝者として、モリナリ兄弟、マナッセロ、そしてロッカといったイタリア人選手の仲間入りを果たせたのは素晴らしい心持ちがします」。
「首位と1打差でしたので、良いプレーができれば勝てると思っていました。このタフなコンディションのなか、最後まで良い姿勢でプレーできたと思います」。
「8番と9番で連続バーディを奪って再び優勝争いに加われたのが鍵となりましたし、上がり3ホールでは良いパットが打てました。上がり3ホールはとても良かったですね」。
首位と7打差で出たクッツェーだったが、この日は15番でチップインバーディを奪うなど、9バーディのゴルフでコースレコードの「66」を叩き出して上位フィニッシュを遂げた。
最終組がハーフターンした時点では、クッツェーは首位に立っており、一時はクッツェーに加え、ドナルドソン、オルセン、ウッド、そしてパラトーレの5人が首位タイで並ぶ展開となった。
その後、ウッドとパラトーレが集団から抜け出し、優勝争いを演じた。パラトーレは3番でボギーを叩く苦しいスタートを切るも、見事なティショットを放った8番でバーディを奪うと、フックラインをねじ込んだ9番でもバーディを奪って、この日のスコアをアンダーパーに乗せた。
ウッドは1番、3番、そして7番でボギーを叩き、6番と9番でバーディを奪って「37」でハーフターンすると、10番で1.8メートルのバーディパットを決めて首位タイに順位を戻した。
パラトーレがパー5の12番でバーディを奪って頭ひとつ抜け出すと、ウッドも同ホールでバーディを奪って食い下がるも、パラトーレは14番で7.5メートルのバーディパットをねじ込んで再び単独首位に躍り出た。
その後、ウッドが16番で見事なショットからバーディを奪って首位タイに返り咲いたのに対し、パラトーレは16番と17番でクラッチパットを決めてパーをセーブしたが、結果的にはこの痺れるフィニッシュが物を言うこととなった。
パラトーレは最終ホールでも素晴らしいパーセーブを見せ、一方、ウッドは最終のティショットを木々に打ち込み、ドロップが必要となってパラトーレにトロフィーを譲る格好となった。
フィッツパトリックは3番でダブルボギーを叩くも、1番、5番、8番、9番、13番、16番、そして最終ホールとバーディを量産して盛り返した。一方、オルセンは4バーディ、2ボギーの「71」で最終日を終えた。
パボンは最終日「67」をマークしたのに対し、ドナルドソンは「72」でこの日をラウンド。通算6アンダーの8位タイにはニコラス・コルサーツ、オースティン・コネリー、ベンジャミン・エベール、エディー・ペパレル、マルセル・シーム、アンディ・サリバン、そしてワン・ジョンフンが入った。