谷原秀人は116位→37位で予選通過 首位にF.モリナリら3人
2017年 BMW PGA選手権
期間:05/25〜05/28 場所:ウェントワースC(イングランド)
BMW PGA選手権は劇的な週末へ舞台整う
「BMW PGA選手権」は魅惑的な2日間を終え、第2ラウンドの上がり2ホールで連続バーディを奪ったフランチェスコ・モリナリがスコット・ジェイミソンとトーマス・ピータースと首位タイで並んで週末を迎える展開となった。
ヨーロピアンツアーで遂に幕を開けたロレックスシリーズ初戦は、素晴らしいコンディションのもと、大勢のギャラリーが詰めかけるなか、ウェントワースクラブを舞台にエリート級のフィールドが最高のゴルフショーを披露する大会となっている。
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この日は、午前中に「69」をマークし、通算7アンダーとしたベルギーのピータースがクラブハウスターゲットを定めると、それぞれ「70」をマークしたスコットランドのジェイミソンとイタリアのモリナリが首位に並んだ。また、後続集団にも歴戦の強者がひしめいている。
通算6アンダーにはドイツのマキシミリアン・キーファーがつけており、通算5アンダーのグループにはアン・ビョンフン、 ブランデン・グレース、ヘンリック・ステンソン、そしてリー・ウェストウッドと全員のヨーロピアンツアー勝利数を足すと“41勝”という4人がつけている。
現「イタリアオープン」王者のモリナリはリズムに乗り切れないまま17番ティに立つも、ラウンドの終盤にマジックを見せた。
パー5が続く上がり2ホールの最初のパー5でバーディを奪ったモリナリは、最終ホールで見事な2打目から単独首位に抜け出すイーグルチャンスを迎えると、このパットをショートしてバーディをした。
「とにかく同じことをやり続けるだけ。過去数年も同じようなポジションにいながら、それがやり切れなかったから」とモリナリ。
「昨日と今日の安全なプレーをし続けなければいけないね。どちらの日も良いスタートは切れなかったけれど、我慢強くプレーして良いフィニッシュになった。週末はもう少しスタートを良くして、少し楽な展開に持ち込みたい」
ピータースは3番でボギーを叩くも、パー5の4番ですぐさまバーディを奪って盛り返すと、9番でもバーディを奪い、パー5の12番でも飛距離を活かしてバーディを奪った。
この日はパー5でスコアを伸ばしたピータースは、17番でもグリーン奥のフリンジからバーディを奪い、単独首位に抜け出した。
「今日はより多くのグリーンを捕らえることができた。昨日ほどパットが決まらなかったけれど、こういうことは往々にして起こるから。だから今日の出来には満足している」とピータース。
「僕はこのように深く考えさせられるタイプのゴルフが大好きなんだ。とにかくフラッグを狙って行けばいいというのではなくね」
1番をボギーをとしたジェイミソンは2番でダブルボギーを叩き、4番と5番をバーディ、ボギーとし、この日は多難なラウンドになるかに見えた。
しかし、10番でホールインワン逃しのバーディを奪うなど、7ホールで6バーディを奪ったジェイミソンは一気に単独首位に抜け出すと、バンカーからのパーセーブに失敗した15番でボギーを叩いて首位を分け合う格好となった。
「出だしの3ホールはタフなホールの連続だし、特に今日の風向きだと難しいね。この状況で絶対にしてはいけないのは、パニックに陥ること。一呼吸置いて、落ち着きを取り戻さないといけないんだ」とジェイミソン。
「もちろんこれは大きな大会だ。その為に僕らはプレーしているんだ。だから、初めの2日間と同じプレーを維持して、良い位置につけることができればいいね」
キーファーも出だし2ホールで連続ボギーを叩く苦しいスターを切るも、6番からの9ホールでスコアを7つ伸ばした後に、15番でボギーを叩いた。
グレースとステンソンは18番でバーディを奪ってこの日のスコアをアンダーパーとしたのに対し、ウェストウッドと2015年王者のアンは共に「69」をマークした。
初日首位に立ったスウェーデンのヨハン・カールソンは2日目を1オーバーの「73」でラウンドし、同胞のステンソンらと同じ通算5アンダーの5位タイにつけている。
首位と3打差の10位タイグループには、アンドリュー・ドット、オリバー・フィッシャー、グレーム・ストーム、そしてヤコ・バンザイルがつけている。