「61」のM.ホーイとS. セーデルベリが首位を分け合う
2017年 ロッコフォルテオープン
期間:05/18〜05/21 場所:ベルドゥーラGC(イタリア)
ホーイ&セーデルベリがシチリアでロケットスタート
「ロッコフォルテオープン」は、初日のベルドゥラGCを見事「61」でラウンドしたセバスティアン・セーデルベリとマイケル・ホーイが首位タイ発進を切った。
午前中にラウンドしたスウェーデンのセーデルベリは、1イーグル、8バーディと、歴史的な「59」達成を匂わせるゴルフを展開し、10アンダーで上がってクラブハウスターゲットを定めた。
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このままセーデルベリが単独首位を維持するかに見えたが、午後スタートだった北アイルランドのホーイも10バーディを奪う圧巻のゴルフを披露し、競技でのキャリアベストを叩き出した首位に並んだ。
初日は穏やかなコンディションのなか、好スコアが続出する一日となり、首位と1打差には南アフリカのザンデル・ロンバルドがつけており、通算8アンダーには復活したアルバロ・キロス、ドイツのセバスチャン・ヘイセル、そして南アフリカのジェイビー・クルーガーがつけている。
昨季、チャレンジツアーで「バークレイズケンヤオープン」を制したセーデルベリは、ヨーロピアンツアー参戦わずか15戦目にしての初優勝へ向け、素晴らしいスタートを切った。
ツアー出場284大会で5勝のベテランであるホーイは、昨年ヨーロピアンツアーのシード権を喪失しており、この日は復調を印象づけるパフォーマンスを見せた。
2番、4番、6番、そして8番でバーディを奪ったセーデルベリは、9番でイーグルを奪い、「30」でハーフターンした。
バックナインの出だしでバーディを奪ったセーデルベリは、後続を引き離すと、コースでは「59」の数字が囁かれ出した。
途中、5連続パーがあったことで、この望みは水泡に帰したが、26歳のセーデルベリは17番で下りのバーディパットをねじ込むと、最終ホールでは2.4メートルのバーディパットを決めて二桁アンダーに乗せた。
「パー5の12番を歩いているときは、そのこと(59)だけを考えていた。そうしたことで、そのまま行き続けることができた。(59を意識したことで)勢いが止まったとは思わない。上がり7ホールで、確かに入ってもおかしくないパットが幾つかあった。全体的には素晴らしいラウンドだったよ」とセーデルベリ。
「今季はこれまでのところ、とてもいい感じだね。今日は有り難いことに、ほとんど全てのプレーが噛み合ってくれた。本当に良い一日だった」。
11番からスタートしたホーイは、出だしでバーディを奪うと、13番、15番、16番、17番、1番、2番、そして3番とバーディを量産し、こちらも「59」を期待させる展開となった。
その後、ホーイは4ホール連続パーとするも、8番で見事な2打目からバーディを奪い、パー5の9番では2打目をフリンジにつけ、記録達成の可能性を残した。
しかしながら、イーグルパットをショートしたホーイはこのホールをバーディとするに留め、最終ホールでも届かないパットを繰り返し、パーでホールアウトした。
「どちらのパットも僅かに届かなかったけれど、僕はナーバスになっていたんだ。カップをオーバーさせるくらい強く打つのは難しかったんだ。でも、もう随分と長いことゴルフコースでナーバスになることなんてなかったから、ナーバスになったのは良いことだし、こんなに良いスコアだと興奮するね」とホーイ。
「ノーボギーで自己ベストを2打更新したんだ。これ以上はないよね」。
15番、16番、17番、1番、2番、4番、そして6番でバーディを奪ったロンバルドは、上がり2ホールで連続バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。
スペインのキロスは、191ヤードの13番を7Iの一振りでホールアウトして今季ツアー16個目のホールインワンを達成するなど、ヨーロピアンツアーで2ラウンド連続となる8アンダーをマークした。
先週ポルトガルでトップ5入りを果たしたばかりのヘイセルは、4番のイーグルに6つのバーディを加え、一方、クルーガーは1ボギーながら「63」をマークした。
7アンダーのグループには、デービッド・ホーシーとリー・スラッテリーのイングランド人コンビ、ポルトガルのジョゼ・フィリペ・リマ、中国の李昊桐(リー・ハオトン)、そしてスペインのエドアルド・デラリバがつけており、その1打後方には「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーンがつけている。