クリス・ウッドが母国で今季初優勝 ウィレットは3位
2016年 BMW PGA選手権
期間:05/26〜05/29 場所:ウェントワースC(イングランド)
ウェントワースの栄冠はウッドへ
「BMW PGA選手権」は盛り沢山の一日となった最終日を経て、クリス・ウッドがキャリア最大の勝利を手にした。
イングランド出身の28歳は、フロントナインをダニー・ウィレットが金曜に記録した大会記録に並ぶ「29」で回り、一気に首位へ躍り出た。ウッドはこの時点では、日曜のウェントワースを見事「65」でラウンドし、通算8アンダーで既にホールアウトしていたリカルド・カールバーグに4打差をつけて単独首位に立っていた。
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ウッドはティショットを大きく曲げた10番でこの日初めてボギーを叩いたが、続く11番ではバックスピンの効いた2打目をピン数十センチにピタリと寄せ、バーディを奪った。12番でまたしてもティショットを曲げてボギーを叩くと、14番からの4ホールで2つのボギーを叩いてスコアを落とした。
ウッドが18番のティに立った時点で、スウェーデンのカールバーグとの差は1ストロークまで縮まるも、ウッドはパー5の最終ホールをパーとして通算9アンダーで優勝に漕ぎ着けた。
ヨーロピアンツアー3勝目を挙げ、安堵の表情を浮かべたウッドは、「これはとてつもなく大きな勝利だよ。ここには友人や家族が来ているからね。その皆の前で勝てるなんて、あり得ないね」と述べた。
「僕が証明してきたように、勝つのは難しいんだ。一日中リーダーボードを見ることはなかったけれど、大変な日に多くのバーディを奪えば、自分がトップかそこに近い位置にいることは分かるからね」。
「18番ではグリーンのフロントエッジまで残り196ヤードで、僕は即座に6番アイアンで打てばいいと思ったんだけど、キャディが『どういう状況か知っているのかい?』って言ってきたんだ」。
「僕が『君に任せるよ』と言ったら、彼は『レイアップして欲しい』と言ったんだ。あの18番でサンドウェッジを使うなんて馬鹿げているようだけど、彼がレイアップすべきだと言った瞬間、5打で上がれば優勝だと分かったんだ。これで、ゆっくりと休んでエンジョイすることができるね」。
カールバーグは2番でのホールインワンを含む並外れたラウンドで2位に入り、今週は27ホール終了時点で通算12アンダーとしていた「マスターズ」王者のウィレットは最終日を「71」とし、通算7アンダーの3位で大会を終えた。
厳しいコンディションとなった最終日は、優勝を狙ってスタートした多くの選手が次々と脱落していく展開となった。
首位で最終日を迎えたスコット・ヘンドは1番でダブルボギーを叩くと、前半を「41」として優勝圏外へと消えた。ドイツのマルティン・カイマーは、4番でイーグルを奪って一躍優勝争いに名乗り上げるも、ティショットをミスした6番でダブルボギーを叩いてフレームアウトした。首位から1打差で最終日を迎え、ヘンドと同じ最終組でプレーしたティレル・ハットンは、9番からの3連続ボギーで優勝のチャンスを逸した。