45歳のジェイディーが首位浮上 通算7勝目に王手
2015年 ポルシェ ヨーロピアンオープン
期間:09/24〜09/27 場所:バートグリースバッハゴルフリゾート(ドイツ)
ジェイディーがバイエルンで首位へ躍進
「ポルシェヨーロピアンオープン」は3日目のバートグリースバッハゴルフリゾートを「64」でラウンドしたタイのトンチャイ・ジェイディーが1打差の単独首位で最終日を迎える展開となった。
45歳のジェイディーは第3ラウンドを8バーディ、1ボギーでラウンドし、順位を14ランク上げて首位の座についた。
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ジェイディーの通算13アンダーは、11番で9mのバーディパットを沈めたイングランドのロス・フィッシャーにより一時的に抜かれたが、フィッシャーは15番と16番で連続ボギーを叩いて後退した。
フィッシャーと共に2位タイにつけたのはこの日ベストの「63」をマークしたスウェーデンのペレ・エドバーグ、そしてフィッシャーの同胞のグレーム・ストームで、ストームも一時は通算13アンダーまでスコアを伸ばすも、最終ホールの2打目を池に入れ、一歩後退している。
欧州ツアー6勝のジェイディーは前半を4バーディの「31」でラウンドすると、10番ではこの日唯一のボギーを叩いた。
12、13、そして15番でバーディを奪ったジェイディーはエドバーグの設定したクラブハウスターゲットに並ぶと、2打目をピンそばに寄せた16番で1.5mのバーディパットを沈めて単独首位に躍り出た。
「3ラウンド全てソリッドなプレーでしたが、今日はパットが大分良かったですね」とジェイディー。
「ここはグリーンがトリッキーなので、良いティショットを打たなければなりません。このコースでのプレーをエンジョイしていますし、今はとても調子が良いですね」。
「自信がありますし、良いショットをたくさん打ちました。コースはとても長いわけではありませんので、位置取りが重要です」。
「アイアンには自信がありましたし、スコアも良かったです。今日の7アンダーはとても良いですね。 もう長いこと7アンダーで回っていませんでしたから」。
「通常は4アンダーくらいなのですが、ここはグリーンが柔らかいのでピンを攻めていけますね」。
ストームは最終ホールで8m弱のボギーパットを沈め、フィッシャーと同じくこの日のスコアを「69」とした。彼らの1打後方、通算11アンダーの5位タイには、いずれも3日目を「67」でラウンドした「ライダーカップ」ヒーローのジェイミー・ドナルドソン、フィンランドのミッコ・イロネン、そしてスウェーデンのマグヌス・カールソンがつけている。
「11番まではすごく良いプレーができたように思うし、思い通りに行っていた」とフィッシャー。彼は2008年にロンドンGCで開催されたこの大会で勝利している。
「そして、12番で緩んだティショットを打ってしまい、2オンが不可能となってしまったのだけど、まだバーディチャンスはあったんだ。その後、16番で粗末なティショットを打ってしまい、2打目はライもついてなかった。ただ、あの距離でグリーンを外したのはきつかったね。実に嘆かわしいミスだった。あれはやっちゃいけなかった」。
「またこの大会のトロフィーを勝ち獲れたら多くも意味することになるね。『ヨーロピアンオープン』がツアーに復帰したのはすばらしいことだし、ポルシェは大会をより良くしてくれたすばらしいスポンサーだよ。『ヨーロピアンオープン』には多大な歴史があるからね」。
「前に勝てたのは幸いだったし、また勝てる位置につけているんだ」。
出だし3ホールで2つスコアを伸ばすも、その後は多くのバーディチャンスをふいにしたストームは、「今日はもっと良いスコアで回れていたね」と述べた。
「11番と12番でのパットは決めるべきだったのにショートしてしまった。今日はああいうのが多かった」。
「18番をボギーで締め括ったことについては少し残念だったけれど、あのホールの展開を考えてみると、悪いボギーではなかったね」。
「勝利は全てを意味するんだ。過去にも『ヨーロピアンオープン』では良い成績を残している。親しい友人のケニー・フェリーが2005年にこの大会で優勝し、僕はそのとき2位に入っているから、再びトロフィーを(僕ら2人の故郷である)ノースイースト(イングランド北東部)に持ち帰ることができたら最高だね」。