初日サスペでキーファーが暫定首位 3連覇狙うマクドウェルは45位
2015年 アルストム・オープン・ド・フランス
期間:07/02〜07/05 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
雷による中断を経てキーファーが躍進
「アルストム・フランスオープン」初日は、僅差ながらマキシミリアン・キーファーが暫定首位に立った。
荒天のため午前中に2時間半の中断を余儀なくされた大会初日は、2018年の「ライダーカップ」開催コースを「68」でラウンドした地元フランスのビクトル・デュビッソンとオーストリアのベルント・ウィスベルガーがクラブハウスリーダーとなった。
<< 下に続く >>
視界不良のため、14番ホールでこの日のプレーを切り上げざるを得なかったドイツのキーファーは、4アンダーと首位に立つも、もっとも難度の高い終盤の数ホールを残しており、このキーファーの1打後方にデュビッソン、ウィスベルガー、遅い時間にプレーを終えたジャコ・ヴァンジル、そしてこちらも視界不良のため最終ホールを残してプレーを終えたラファ・カブレラベローがつけている。
今季出場した16戦全戦で予選通過を果たしているキーファーは、立ち上がり3ホールをバーディ、ダブルボギー、バーディでスタートした。
その後、5番と9番でもバーディを奪って「34」で前半を折り返したヨーロピアンツアー初制覇を狙う25歳のキーファーは、11番からの2連続バーディで一躍、暫定首位につけた。
今季は調子が伸び悩んでいる世界37位のデュビッソンだが、インスタートとなったこの日はイーブンパーで前半を折り返すと、25歳の彼は3番、5番、そして7番では近距離からバーディを奪うことに成功した。
「ライダーカップ」のスター選手でもあるデュビッソンは最終9番でのパーセーブに成功。同じく9番でパーセーブを果たしたウィスベルガーは、4バーディを奪い、8番でこの日唯一のボギーを叩いた。
「14番は良いショットが3つ続いただけにアンラッキーなボギーでしたね。そして最難関の15、16、18番と続きました」とデュビッソン。彼が2015年にトップ10入りを果たしたのは1月の「アブダビHSBCゴルフ選手権」1回のみ。
「落ち着いてプレーできたし、18番では素晴らしいバーディが来た。このコースでは崩れることもあるけど、今日は、特にプレッシャーのかかるなか、とても良いプレーができたよ」
「とても嬉しい。ギャラリーからは期待と少しばかりのプレッシャーを感じた。というのも、この大会では、どの大会にも増して、彼らのために良いプレーがしたいと思っているから。これは僕にとってメジャーみたいなものなんだ」
デュビッソンとは対照的に、好調のウィスベルガーはマレーシアとアイルランドで2位に入るなど、今季は5回のトップ10入りを果たしている。
そしてヨーロピアンツアー2勝のウィスベルガーは自身の好調振りに喜びを見せた。
「今日はまずまずだった」とウィスベルガー。「序盤はドライバーがさほど良くなかったし、何度か1.5メートルほどのパーパットを沈めて、しのがなければならなかった。でもチャンスは良い感じでものにすることができたね。終盤2ホールのつまずきが余計だったけれどね。(8番では)3パットしてしまい、(パー5の)9番では寄せワンでバーディが奪えなかったからね」
「全般的には、風が強かった序盤のコンディションを考慮すると、今日の出来には満足だ。全体として素晴らしい試練だったと思う。始めから最後のホールまでプレッシャーにさらされるし、バーディを奪うには本当に良いショットを打たなければならないんだ」
ヴァンジルはノーボギーの見事なラウンドを完遂したが、この南アフリカ人選手の達成も、金曜に第1ラウンドの未消化ホールがが再開されると、カブレラベローに並ばれるかもしれない。というのも、スペイン出身のカブレラベローは17ホール終了時点でノーボギーとしているのである。
「ここはいくつかスコアアップを狙えるホールがあるゴルフコースだけれど、ガードを下げることはできないね」とヴァンジル。
「日によってショットが良くてもパットが冴えない時と、パットは良いのにショットがパッとしない時があるんだ。僕は全てがピッタリと収まるのを待っているんだけど、そうなれば良い1週間になるだろうね」
メジャー2勝のマルティン・カイマーは2アンダーのグループにつけており、大会3連覇を狙うグレーム・マクドウェルは1ホールを残して1オーバーとしている。
初日未消化分は明朝7時半からのスタートとなり、第2ラウンドも同時刻のスタートを予定している。