カブレラベローら3人が首位発進
2015年 BMWインターナショナル・オープン
期間:06/25〜06/28 場所:ミュンヘンアイヒリードGC(ドイツ)
輝きを放ったカブレラベロー
スペインのラファ・カブレラベローが「BMWインターナショナルオープン」初日トップに立ち、ここ数戦の陰りのない好調さを見せつけた。
アイルランドでは4位、スウェーデンでは13位、そして直近のオーストリアでは2位に入った31歳のカブレラベローは、初日を7アンダーの「65」でラウンドし、イングランドのダニエル・ゴーント、そしてデンマークのラッセ・イェンセンと並び、首位タイに立った。
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アウトを4バーディ、2ボギーの「34」でラウンドしたヨーロピアンツアー2勝のカブレラベローは、後半に入ると、最終ホールでバンカーからの寄せワンバーディを奪うなど、5つスコアを伸ばすことに成功した。
「ここ何週間か良いプレーができているし、自分のゴルフに手応えを感じているんだ」とカブレラベロー。彼はケルンで開催された昨年のこの大会で2位に入っている。
「今日の違いは、パットの良さだったと思う。特にバックナインは良かったね」
「このコースでは前にも良いプレーができたんだ。確か2011年か2012年だったかに3位に入ったんだ(実際は2010年)。ここではそれ以外にも良いパフォーマンスを見せたことがあるんだ」
「この大会はコース設定も雰囲気も本当に格別で、まだ木曜だというのに、ギャラリーも大勢いたし、ほとんど週末のような感じだったね。こういうのはゾーンへ入る上で助けになるし、今日は僕にとって良い方向に働いたね」
チャレンジツアー2勝のゴーントも、彼にとって最終ホールとなった9番で6メートルのバーディパットを沈め、8バーディ、1ボギーのラウンドを締め括った。
「今日みたいに良いスタートが切れると波に乗れるんだ」と出だし3ホールで連続バーディを奪ったゴーント。「今日の目標は、そこから前進し続け、リーダーを追うことだった」
「最終ホールでは、素晴らしいショット、そして最高のパットを入れたので、今日はケーキにイチゴをのせるような締めくくりになったね」
30歳のデンマーク人選手であるイェンセンは、これまでヨーロピアンツアーではわずか1度のトップ10入りしか経験していないが、Qスクール上がりの彼は、折り返し前後で4連続バーディを奪うなど、ノーボギーで初日をラウンドした。
「とても満足だし嬉しいね」とイェンセン。「素晴らしいスタートが切れたと思う」
「この季節に差し掛かると、少し胸が躍るものなんだ。これから幾つか大きな大会も控えているから、調子を上げて行きたいところだし、このラウンドから築き上げることができればいいね」
早い時間にラウンドしたイングランドのアンドリュー・ジョンストンは、上がり3ホールで連続バーディを奪い、この日のスコアを「66」として4位につけた。
昨年、チャレンジツアーで賞金王となったジョンストンは、オープニングホールでボギーを叩くも、その後は絶好のコンディションを活かし、最終ホールの9番ではバンカーからすんでのところでチップインイーグルを逃すなど、7つのバーディを奪った。
「BMW PGA選手権」でホールインワンを達成し、車の入手をギャラリーにいた友人とのチェストバンプ(胸をぶつけ合う仕草)で祝福したジョンストンは、ここ4戦連続して予選落ちを喫しているだけに、この好スタートに喜びを見せた。
「良い締めくくりだった」とジョンストン。「とにかくフェアウェイをとらえることだ。グリーンは素晴らしい状態にあるから、良く転がるし、パットも決まる」
世界7位のヘンリック・ステンソンは、消耗の激しかった先週の「全米オープン」から普通のコンディションでのプレーに戻ったことを楽しんでいる一人であり、初日は内容盛りだくさんの「67」でラウンドした。
チェンバーズベイでは初日トップに立ったステンソンは、8バーディ、1トリプルボギーの5アンダーで初日を終えた。
地元一番人気のマルティン・カイマー、そしてアイルランドのシェーン・ローリーと共に、注目のグループでラウンドしたステンソンは、バックナインからスタートすると、11番と12番で連続バーディを奪う理想的なスタートを切るも、319ヤードの16番では、2打目が池に捕まり、このホールで7打叩いてしまった。
それでも18番でバーディを奪って盛り返しを見せた39歳のステンソンは、1番でもバーディを奪うと、5番から4連続バーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。
完璧なティショットを放ったパー5の9番でも、バーディが来るかに見えたが、ステンソンは2打目をグリーン左へ曲げ、カートパスで弾んだボールはホスピタリティテントへと吸い込まれた。
無罰のドロップを受け、ピッチショットでピン側2.5メートルに寄せるも、バーディパットを決め切ることができなかった。
「5連続バーディへ向け良い位置につけていたのだけど、若干風向きが変わり、クラブの中間の距離が残り、長めのアイアンで打ったらグランドスタンドまで行ってしまったんだ」とステンソン。
「9番でバーディを奪い、9バーディ、1トリプルボギーの6アンダーで上がれていれば良い心持ちになれただろうけれど、8バーディ、1トリプルだって悪くないよ」
カイマーも同じく9番で運命の悪戯を楽しんだ。木々に打ち込んだ2打目がウォーターハザードの縁で止まると、そこからピン側1.5メートルにつけ、殆ど見込みのなかったバーディを奪って、この日のラウンドを「72」としたのである。
チェンバーズベイでは最終日を首位からわずか3打差でスタートし、9位に入ったローリーは、9番で2打目がそのウォーターハザードに捕まるも、パーセーブに成功し、カイマーと同じく「72」で初日をラウンドした。