荒天で2年連続の36ホールの短縮競技に変更
2015年 マデイラアイランドオープン(中止)
期間:03/19〜03/22 場所:サント・ダ・セーラGC(ポルトガル)
ハンセンが首位のまま短期決戦へ
短期決戦となった「マデイラアイランドオープン」は、ヨアキム・Bハンセンが1打差の首位で最終ラウンドを迎える展開となった。
強風により木曜はプレーができず、既に54ホールに短縮されていた大会は、この土曜日にまたしても荒天に見舞われた。クラブ・デ・ゴルフ・ド・サント・デ・セラを襲った豪雨によりプレー時間が5時間ほど削られる事態となり、更に36ホールに短縮されることが決定した。
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ハンセンが前日出した4アンダーの「68」はこの日、何度も首位から陥落の危機に晒された。1時間13分のプレーが可能となった午前中のラウンドでは、フィンランドのヤッコ・マキタロとスウェーデンのヨアキム・ラガーグレンに並ばれたのだが、両者は午後の再開明け最初のホールでボギーを叩いて後退した。
これにより、金曜の時点ですでに「69」でホールアウトしていたイングランドのアンドリュー・マーシャル、そしてジャン・バプティスト・ゴネとアドリアン・サディエのフランス人コンビに、マキタロとその同胞のアンティ・アホカスとルーペ・カッコ、イタリアのアレッサンドロ・タディーニ、そしてスコットランドのピート・ホワイトフォードが3アンダーで並んで最終日を迎えることとなった。
「この順位にはもちろんハッピーさ」とマキタロ。「17番の3パットはいただけないけれど、向かい風のタフなパットで、ああいうこともある。結局のところ、『69』は御の字だよ」。「今日は手を温め、スイングには良いリズムを保つよう心掛けた。パットは距離感を出すようにして、いくつか決まってくれればという感じだった」。「中断明けは常に変わってしまうし、難しいんだ。でも、そういうものだし、皆にとっても同じことだからね」。
2014年はヨーロピアンツアーのシード権を失う失望の年を送り、今季はこの大会がツアー初戦となったホワイトフォードは、「とても満足だ。とても良いプレーができ、正直なところ、まだスコアを伸ばせたね。恐らく昨年は自分がヨーロピアンツアーにおけるワーストゴルファーだったことを考えると、こうした愚痴がこぼせるのも良いことだと思う」。
「地元ではハリケーンのなかでプレーしているよう感じなので、なんだかんだ言っても、この天候はいつも練習しているコンディションと同じなんだよ。ゴルフコースでのプレーを楽しめたのは1年振りくらいのことだから、明日が楽しみだよ」。「しばらくゴルフから離れて、とてもリフレッシュすることができた。昨年苦しめられたドライバーがだいぶ改善されたんだ。プレーが悪いと、2倍のハードワークを積んでしまうもので、僕は練習し過ぎで間違ったことに取り組んでいたんだ」。
「大分良い感じになった。時間は常に頭を少しリフレッシュする上での助けとなってくれるし、ゴルフが楽しめれば僕は良いプレーができるんだ。どんなプレーをしていようが、楽しめていれば気にならないね」。「この大会はチャレンジツアーでプレーする我々にとってはメジャーみたいな大会なんだ。これは1年で最大の大会なので、自分本位なことを言わせてもらえば、賞金を稼いでランキングも上げられるから、第2ラウンドが行われればとは思っているよ」。
「僕は今年、ヨーロピアンツアーではプレーしないつもりなんだ。もしかしたらいくつかの大会には出場するかもしれないけれど、今はチャレンジツアーに焦点を絞っていて、この状況を悲観したり哀れんだりすることなく、エンジョイしようと思うんだ」。「まだ1ラウンドを終えたばかりなので、多くの選手が同スコアにつけている。明日は大集団による猛烈なレースになるね。ショットガンスタートになるから、終盤で過度のプレッシャーに晒されることはないだろう。目指すべきスコアが分からない状況になるだろうから」。
「ただエンジョイして、どれだけのスコアが出せるか、ということだと思うんだ。もし上位に絡むことができれば、優勝はその時になって意識すればいい。僕は苛立っていない今の状況がただただ嬉しい」。
2オーバーが予選通過ラインとなり、64位タイまでが日曜の最終ラウンドを迎えることとなった。82人の選手がわずか6ストロークのなかに犇めき合っており、ショットガンスタートとなるため、最終日は非常に面白い展開が確約されている。