マデイラでのツアー2勝目を目論むフィッシャー
2014年 マデイラアイランドオープン
期間:05/08〜05/11 場所:サント・デ・セラGC(ポルトガル)
マデイラでの栄冠を見据える地元ポルトガルのスターたち
今週の「マデイラアイランドオープン」で地元ポルトガル勢による挑戦の先頭を行くジョゼ・フィリペ・リマとリカルド・サントスの2人は、ヨーロピアンツアーにとって1,500回目の開催となる記念すべきこの大会を忘れ難いものとする上で、十分に調子は整っていると手応えを感じている。
2012年にこの大会を制したサントスは、ヨーロピアンツアー史上初となるポルトガル人選手による母国優勝を果たしたばかりか、その年はサー・ヘンリー・コットン最優秀新人賞を獲得し、更にその名を歴史に刻んでいる。
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31歳のサントスは今季11大会に出場し、予選落ちは僅かに2回と、安定したパフォーマンスを披露してはいるものの、最高位は「NHコレクションオープン」での10位タイと、ヨーロピアンツアー2勝目をうかがうまでには至っていない。
しかしながら、2年前の歴史的な勝利の記憶はビラモウラ出身のサントスの胸中によみがえることは間違いなく、この時期は強い風の吹くこのコースが普段とは全く異なる顔を見せることを知り尽くしているサントスは、景観の美しいサント・デ・セラGCで成功を収める上で正しい精神状態にあると確信している。
「僕にとって、ここはいつだってエキサイティングな1週間なんだ」と、チャレンジツアー2勝のサントスは述べた。「常にマデイラでプレーするのは好きだし、良い1週間になるよう全力を尽くすよ」。
「このコースには素晴らしい思い出がある。2012年の勝利だけではなく、アマチュア時代にも良いプレーをしているんだよ。このコースはよく知っているんだ」。
「昨年との大きな違いは風だね。今年は風が強い分、コースの状態は例年と似ているね。昨年はもっとウェットだったけれど、今年は2012年のように乾いている。ただ、風が状況を難しくすると思う。風が吹き続けるようだったら、スコアが高めになるのは間違いないよ」。
「今週に臨むにあたり気分は良いんだ。ここ3大会はとても良いプレーができた。本当にソリッドなプレーだったから、それが持続できればと思っている。勿論、また勝つことができれば僕にとってもポルトガルの人々にとっても特別なものになるだろうね」。
一方、リマは昨年「マデイラアイランドオープン」に出場した際はチャレンジツアーの選手だったが、この大会での獲得賞金が2部ツアーのランキングに加算されたため、9位タイで獲得したこの大会での賞金が彼の2013年シーズンにおいて最も重要な意味を持つ小切手の一つとなった。
その後、終始安定したシーズンを送った彼はチャレンジツアーの年間ランキングを2位で終え、2014年の「レース・トゥ・ドバイ」のシード権を獲得したのである。そして32歳のリマもまた、10年前のサントメール以来となる、ヨーロピアンツアー2勝目の達成を目論んでいる。
「もちろん大きな1週間だ。ここは私の国だからね」とリマ。彼もサントス同様、チャレンジツアーで2勝している。「気分は上々だし、このコースは好きなんだ」。
「それに心地よさも感じている。というのも風の中でのプレーは好きだし、ここではその状況が豊富にある。プロアマでは良いプレーができたから、良い1週間のスタートとなったね」。
「ここで良いプレーができれば、自信をつける上でも、大きな1週間になる。今年は多くの予選通過を果たしてきたけれど、週末はそんなに良いプレーができていないから、4日間の力強いラウンドが必要だし、そろそろ良い結果が得られるかもしれない」。
「昨年から安定感は維持できるのだけれど、パットが沢山決まっているわけではないので、凄く良いスコアが出せていない。それでも、5ヶ月ほど前にパットのグリップをクローに変え、これが実にしっくりきている。パットはじきに入り始めるはずさ」。
「勝つのは決して簡単じゃない。先週のフェリペ・アギラーが好例だ。アンダース(ハンセン)は長い時間、勝利は目前だと考えていた筈だけれど、アギラーが最終日に驚くべきプレーをした。何が起こるかは分からないんだよ」。