ピッタヤラット首位キープ 川村昌弘が予選通過
2014年 ザ・選手権
期間:05/01〜05/04 場所:ラグナナショナルG&CC(シンガポール)
好スタートを結果に繋げたいジェイミソン
ラグナナショナルでの「ザ・選手権」初日を「64」でラウンドし、首位のパヌポール・ピッタヤラットから1打差の2位につけたスコット・ジェイミソンは、この勢いで最後まで走り抜けることができるのを証明したいと願っている。
スコットランド出身のジェイミソンは、昨年、悪天候のため36ホールに短縮して行われた「ネルソン・マンデラ選手権」でヨーロピアンツアー初優勝を飾っている。皮肉なことに、今朝のシンガポールは雷に見舞われスタートが1時間ほど遅れたのだが、ジェイミソンは9バーディ、1ボギーで初日をラウンドし、5人が並ぶ2位タイの一角を占めた。
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30歳のジェイミソンは、72ホールでの勝利を掴み取ることができれば、現在世界155位の自身の実績に対する疑念の声を静めることができるであろうと明かした。「毎週勝ちたいと思うけど、次の勝利が4ラウンド回った上でのものだったらいいね。そうすれば、それが疑問を持つ人間に対する回答になるわけだから」。
「自分ではそうは思っていないんだ。たとえ2ラウンドに短縮され、その上でプレーオフに勝利したものであったとしてもね。でも、4ラウンド回って勝てたらいいだろうね」とジェイミソンは語った。
タイ出身で21歳のピッタヤラットは、今大会前のアジアンツアーでは4大会連続で予選落ちを喫しているものの、この日は9バーディ、ノーボギーと快調な出だしだった。ジェイミソンも同様に9バーディを奪ったものの、彼にとって7ホール目となった16番でボギーを叩いたことにより、米国のデビッド・リプスキー、韓国のキム・ビョンジュン、そして地元シンガポールのクインシー・クエックらと2位を分け合うことになった。
ジェイミソンにとって、難関のパー3の17番がこの日のハイライトとなった。彼はグリーン脇のバンカーからチップショットを直接カップインし、思いがけない形でバーディを奪ったのである。
「ここ何週間かは良い感じで打てていたから、それが結果となって出てきたラウンドを回れたのは良かったね」とジェイミソンは加えた。
「16番での3パットが唯一のミスだったけれど、あれは随分と距離もあったし、アジアでは芝目の影響もあってパットで距離感を出すのが難しいからね。今ではスコットランドから来た人間もこの通り慣れてきたけど」。
「風はほとんどなかったし、見たところ日照りがあったようでラフもそんなに長くない。フェアウェイから外れてもボールをコントロールすることができるから、皆、多くのバーディチャンスを手にすることになるだろうね。それに、グリーンの転がりも完璧なんだ」。
「アジアへ来て以来、すごく良い感じで打てているのだけど、今日は初めてそれを結果に結びつけられたよ」。
「ゴルファーは完璧を求めるから、いつも何かやり残しがあるように感じるものだけれど、幾つか良いパットも決めたし、満足している」。
ピッタヤラットのラウンドには、11番でのピンそば30センチにつけるショットや、18番での6メートルのバーディパットなどの目を引くプレーが含まれている。「今日の自分のプレーには満足しています」とピッタヤラット。「こんなプレーができるとは思っていませんでしたが、できましたね」。
「今、自分のゴルフには良い感触を得ています。とにかく真っ直ぐ打とうと心掛けました。多くのパットを決めることができましたし、その多くは予想外のものでした」。
初日を終え7アンダーとしたスウェーデンのクリストファー・ブロバーグとチリのフェリペ・アギラーは4人で形成される6位タイのグループにつけており、ディフェンディングチャンピオンのブレット・ラムフォードと先週の中国で優勝したアレックス・レビは共に「70」の2アンダーで初日を終えている。