「NHコレクションオープン」は、3日目の第3ラウンドをこれまでのベストラウンドとなる「65」で回ったイングランドのマシュー・ニクソンが通算8アンダーまでスコアを伸ばし、1打差の首位で最終日を迎えることとなった。

今年は27位タイで終えた2月の「アフリカオープン」でしか欧州ツアーでの予選通過を果たしていないニクソンは、9バーディと瞠目のラウンドを披露し、スペインでの3日目を7アンダーでラウンドした。

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ニクソンはパー4の2番とパー5の11番でボギーを叩きはしたが、これまでの2日間とは打って変わって見栄えのするゴルフを見せた。

「本当に楽しめたよ。陽光が降り注ぐなか僕はとても良いプレーができた。とにかくピンの近くに寄せ、パットを入れ続けたこと以外、余り覚えていないんだ」とニクソン。「明日も同じプレーができれば優勝に近付くね」。

「今日はコンディションが多少良くなったけれど、それでも難しかった。良いスタートが切れ、そのまま好調を持続することができた。明日も同じ一日になればいいね」。

今季で4シーズン目となる欧州ツアーで未だに勝利を挙げていないニクソンは、3日目を6アンダーでラウンドしたイタリアのマルコ・クレスピに1打差の首位に立っている。クレスピは13番から17番にかけて5連続バーディを奪うなど、この日は10バーディを記録するも、ボギーも4つ叩いてしまった。

チャレンジツアー2勝のクレスピは、大半の選手が中断となっていた第2ラウンドの続きを朝に再開したこの日、第3ラウンドの半ばまで首位に立っていたチリのフェリペ・アギラーに1打差をつけ単独2位で最終日を迎える。

クレスピは、「今日は一日を通して素晴らしいプレーができたので満足している。常にフェアウェイの真ん中を捉え、常にピンを狙い、バーディを奪いにいく。そして、それは5連続バーディという形で結実したんだ。それこそが6アンダーで回る方法なんだよ。僕は辛抱強くプレーした。僕は普段は辛抱強い人間なんだよ」と述べた。

「明日は優勝を懸けて戦うよ。それは間違いないところだ。それに僕は今、とても良いプレーができているので自信があるんだ。明日の天気は良いみたいだけど、今日みたいな日になれば良いプレーができると思う」。

アギラーの1打後方にはポルトガルのリカルド・サントスがつけており、そのさらに1打後方は4人が集団を形成している。

アギラーは、「ティからグリーンにかけては良いプレーができたが、グリーンが駄目だった。3パットを4回してしまったのが響いたね。ロングパットがしっくり来ていないんだ」と語った。

「コースは素晴らしい状態だね。乾いてくるとグリーンは硬くて速くなり、風が吹いてくるとさらにやり甲斐が増すね」。

5バーディ、ノーボギーの5アンダーで3日目をラウンドしたサントスは、「今日はとてもソリッドなプレーができた。驚くべきことに、ミスショットは1打もなかった」と述べた。
「ティショットが安定していた。それがこのコースではとても重要で、グリーンへのショットもソリッドだった。パットは割かし良かったね。すごく良いというわけではないが、割かし良かったんだよ」。

「今日は暖かくなり、風も少し収まったけれど、それもコースは依然としてタフだった。特に向かい風のホールはね」。

「このコースがタフなのは出だしに3つの難しいパー4が待っているからで、そこで躓くと苦しむことになる。それが、より良いコンディションでも飛び抜けたロースコアが出ていない要因だと思う」。

通算4アンダーのグループには、2日目までウェールズのブラッドリー・ドレッジとスコットランドのマーク・ウォーレンと並び首位タイに立っていた、イングランドのデビッド・ホージーがつけている。

なお、ホージーがこの日スコアを1つ落としたのに対し、ウォーレンは3つ、ドレッジは6つスコアを落としている。ドレッジは出だしの3ホールでトリプルボギーとダブルボギーを一つずつ叩く散々な一日となった。

スペインのアドリアン・オタエグイも通算4アンダーの集団を形成する一人で、彼はアギラーと共にラウンドの中盤まで首位に立っていた。

オタエグイは、「ジェットコースターのようなラウンドでした。1番ではボールを失くしてしまいダブルボギーとしましたが、2番、7番、そして8番でバーディを奪って盛り返しました。ティからグリーンにかけてのプレーは良かったです」と述べた。

「バックナインでは2つのショートパットを決め損なって2つボギーを叩きました。しかし、グリーンを狙う状況では素晴らしいショットが打てており、沢山のバーディチャンスを作り出しました。それだけを覚えていようと思います」。

「明日は（全体的に）好スコアがでると思います。コースは完璧な状態にありますし、風は収まってきていますからね」。