WGC キャデラック選手権 最終日 レビュー
2014年 WGC キャデラック選手権
期間:03/06〜03/09 場所:TPCブルーモンスターatドラール(フロリダ州)
リードがドナルドソンを退けドラールで戴冠
終盤のつまずきを乗り切ったパトリック・リードが1打差でジェイミー・ドナルドソンをかわし、「WGCキャデラック選手権」優勝を果たした。2位タイに入ったドナルドソンは、自身の世界ゴルフ選手権最高成績を更新した。
トランプナショナルドラールでの最終日を2打差の首位で迎えたリードは、出だしの4ホールを3バーディ、1ボギーとして、その差を倍に広げることに成功した。
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その後、リードが9ホール連続でパーとするなか、ドナルドソンとバッバ・ワトソンはその差を3ストロークまで縮め、リードが14番で1.5メートルのパーパットを外してこのホールをボギーとすると、三者が2打差でひしめく展開となった。
38歳のドナルドソンは17番で第2打をピンそば30センチに寄せる美技を見せ、難なくバーディを奪うも、最終ホールでは2打目をグリーン右脇のバンカーへ入れてしまい、ボギーで最終日のラウンドを締め括ることになった。
これにより、ウェールズ出身のドナルドソンは既にホールアウトしていたかつての「マスターズ」王者であるワトソンと並ぶ通算3アンダーで大会を終え、この時点でリードは17番での17メートルのバーディパットと、最終日はマーティン・カイマーしかバーディの奪取に成功していないブルーモンスターの最難関である18番を残していた。
リードはその17番でのバーディパットをタップイン圏内へと寄せ、3パットのボギーを回避すると、最終ホールでは左サイドの池を避けてティショットを刻む安全策を採り、3オン2パットで、数週間前の「アクセンチュアマッチプレー選手権」でWGC初出場を果たして以来となる2度目のWGC、そしてWGCのストロークプレー競技としては初出場での初優勝をたぐり寄せた。
「一週間を通して良いプレーをすることができた」とドナルドソン。これまで彼にとってのWGC最上位は昨年の「HSBCチャンピオンズ」における8位だった。
「ティからグリーンにかけてロングゲームが冴えていたね。結局のところ、もう少しパットを決め切らなくてはいけなかったのだろうけれど、今週は良いパットが沢山あったし、時として良いパットを打っても入らないことはあるからね」。
「全体的には満足しているよ。全力を尽くしてプレーしたし、難しいコンディションの中でできる限りのロースコアで回ったんだ。これ以上はできないね。非常にタフなゴルフコースで素晴らしい一週間を送ることができて良かった」。
最終日に瞠目のパフォーマンスを見せた欧州ツアーのメンバーは他にも大勢いた。例えば、最終日を「71」でラウンドし、通算イーブンパーでダスティン・ジョンソンと並ぶ4位タイで大会を終えた南アフリカのリチャード・スターンもその一人である。
トンチャイ・ジェイディと「ドバイデザートクラシック」王者のスティーブン・ギャラハーは最終日をそれぞれ「68」と「69」でラウンドし、スターンから1打差の6位タイとなり、共にメジャー優勝経験のあるチャール・シュワルツェルとグレーム・マクドウェルもトップ10入りを果たしている。